出願番号 |
特願2008-241458 |
出願日 |
2008/9/19 |
出願人 |
株式会社ファインクレイ |
公開番号 |
特開2010-070686 |
公開日 |
2010/4/2 |
登録番号 |
特許第5405786号 |
特許権者 |
株式会社ファインクレイ |
発明の名称 |
酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法 |
技術分野 |
化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
電池の電極のバインダーや電解質液の粘度調整剤、塗料、接着剤、半透膜などのフィルムの材料、中空糸膜の材料 |
目的 |
洗浄水として安価な水道水などを用いても、ナトリウムイオンなどの不純物の含量が顕著に低減されている酸型カルボキシメチルセルロースを製造するための方法と、当該方法で製造されたものであり、不純物含量が低く高品質な酸型カルボキシメチルセルロースを提供することを目的とする。 |
効果 |
洗浄水として安価な水道水や地下水などを用いた場合であっても、不純物含量が顕著に低減された高品質な酸型カルボキシメチルセルロースを効率的に製造することが可能であり、さらに、当該酸型カルボキシメチルセルロースを原料として、高品質なカルボキシメチルセルロースの塩を製造することができる。 |
技術概要 |
洗浄水として安価な水道水や地下水などを用いた場合でも、二酸化炭素を添加することで洗浄水を弱酸性に維持すれば、洗浄水に含まれる陽イオンがCMC−Hの塩の形成や脱水効率低下の原因となることがない上に、二酸化炭素自体がCMC−Hに残留しないことを見出した。 酸型カルボキシメチルセルロースの製造方法は、カルボキシメチルセルロースの塩の水溶液と酸とを反応させることにより沈殿を得る工程、得られた沈殿を水で洗浄する工程を含み、且つ、洗浄水へ二酸化炭素を添加する。 カルボキシメチルセルロースの塩の水溶液は、水溶媒中、バイオマス由来のセルロース原料、塩基およびモノハロゲン化酢酸を反応させる工程により製造することが好ましい。一般的に、市販のカルボキシメチルセルロースの塩は粉末粒体で、短繊維化されていたり微粒子化されているために濾過され難く、脱水効率が低い。それに対してバイオマス由来のセルロース原料から得られたカルボキシメチルセルロースの塩を用いれば、この発明本来の効果と相まって、脱水効率が飛躍的に高まる。また、バイオマス由来のセルロース原料から製造された酸型カルボキシメチルセルロースは、長繊維ゆえに耐水性にも極めて優れている。 |
実施実績 |
【有】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【可】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|