出願番号 |
特願2007-130756 |
出願日 |
2007/5/16 |
出願人 |
国立大学法人金沢大学 |
公開番号 |
特開2008-286599 |
公開日 |
2008/11/27 |
登録番号 |
特許第5618038号 |
特許権者 |
国立大学法人金沢大学 |
発明の名称 |
エリスロポエチン応答性の診断方法 |
技術分野 |
食品・バイオ、化学・薬品 |
機能 |
検査・検出、安全・福祉対策 |
適用製品 |
エリスロポエチン応答性の診断方法、エリスロポエチン阻害物質の検出、エリスロポエチン不応性または低応答性症、エリスロポエチン受容体、造血ホルモン、テイラーメイド医療 |
目的 |
エリスロポエチンは、主に腎臓で生成される165アミノ酸からなる造血ホルモンで、骨髄に作用して赤血球を増加させる。しかし、貧血患者のなかには、エリスロポエチン不応性あるいは低反応性の症例もみられ、臨床的には、その病態解明と克服が大きな課題となっている。近年、エリスロポエチン製剤の投与を受けた患者において、抗エリスロポエチン抗体の産生を伴う赤芽球癆の発症も報告されている。そこで、エリスロポエチン不応性あるいは低応答性症例の原因を明らかにすることにより、エリスロポエチンの効果を投与前に判定する手法を確立する。 |
効果 |
貧血患者のエリスロポエチン応答性を投与前に予測し、個々の患者の特性に合わせた安全かつ効果的な治療計画を立てることができる。さらに、新規エリスロポエチン阻害物質のレベルを利用することにより、各種貧血の成因と病態の解析や新規貧血分類が可能になる。 |
技術概要
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新規エリスロポエチン阻害物質のレベルを指標とした被験者のエリスロポエチン応答性の診断方法に関する。この診断方法は、被験者から単離した末梢血、尿、組織抽出液等のサンプル中における、エリスロポエチン受容体と特異的に結合し、エリスロポエチン受容体を介したエリスロポエチンの作用を中和するエリスロポエチン阻害物質のレベルを検出することにより、被験者のエリスロポエチン応答性を診断する方法である。この方法において、エリスロポエチン阻害物質は、エリスロポエチン受容体またはその断片に特異的に結合して、エリスロポエチン受容体を介したエリスロポエチンの作用を中和する活性を有するエリスロポエチン受容体結合性物質である。この方法では、被験者から単離したサンプル中にエリスロポエチン阻害物質の存在が確認された場合に、この被験者はエリスロポエチン不応性あるいは低応答性と診断する。また、エリスロポエチン応答性の診断用キットも提供される。図は、AS-ES細胞を用いた増殖試験結果(患者血清Tでは血清濃度依存的にAS-ES細胞の増殖が抑制された)、および、エリスロポエチン阻害物質陽性患者のプレドニン投与による治療経過とエリスロポエチン阻害物質量の推移を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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