出願番号 |
特願2003-169691 |
出願日 |
2003/6/13 |
出願人 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
公開番号 |
特開2005-000871 |
公開日 |
2005/1/6 |
登録番号 |
特許第3859001号 |
特許権者 |
国立大学法人金沢大学 |
発明の名称 |
安定性に優れたヒ素収着物質及びそれを用いた汚染水等の浄化方法 |
技術分野 |
無機材料、化学・薬品 |
機能 |
洗浄・除去、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
安定性に優れたヒ素収着物質、ヒ素収着物質を用いたヒ素汚染水・汚染土壌の浄化、ヒ素汚染水・汚染土壌等の浄化に有用なヒ素収着物質、シュベルトマナイト、シュベルトマナイトの安定化、鉱山廃水・重金属汚染土壌からヒ素を除去する方法 |
目的 |
地下水及び土壌のヒ素汚染は世界中に広がっており、様々な浄化方法が採られてきた。その一つにシュベルトマナイトのヒ素収着能力を利用した方法がある。シュベルトマナイトは高いヒ素収着能力を有し、構造内にヒ素を保持して安定化が可能である。しかし、シュベルトマナイトは、溶解及び再析出により不活性型のゲータイトへ相変化しやすい。そこで、シュベルトマナイトの構造内に存在する硫酸イオンをケイ酸イオンに置換し、シュベルトマナイトの構造を安定化することにより、安定化したヒ素収着能を有するシュベルトマナイトを提供する。 |
効果 |
シュベルトマナイトの構造内の硫酸イオンの少なくとも一部をケイ酸イオンと置換するこの方法によると、シュベルトマナイトを安定化することが可能であり、従って、長期間の保存又は輸送を行った場合にもヒ素収着能を保つことができる。さらに、ヒ素収着能が低いゲータイトへの相変化が起こりやすい水中でもシュベルトマナイトの構造を維持する事が可能である。従って、低濃度のヒ素を含有する汚染水に対してもヒ素除去材として長期的な適用が出来る。 |
技術概要
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この技術は、ヒ素汚染水又は汚染土壌等の浄化に有用なヒ素収着物質に関し、ヒ素収着物質であるシュベルトマナイトの構造内に存在する硫酸イオンの少なくとも一部をケイ酸イオンに置換することによりシュベルトマナイトを安定化し、鉱山廃水又は重金属汚染土壌から効率的にヒ素を除去するものである。このように、シュベルトマナイトに内包されている硫酸イオンの一部をケイ酸イオンに置換することにより構造を安定化させ、不活性型への相変化を防ぐことが出来る。汚染水又は汚染土壌の浄化方法は、ヒ素を含む汚染水中又は汚染土壌中に、この鉄鉱物性ヒ素収着物質を添加し、汚染水中又は汚染土壌中のヒ素を鉄鉱物性ヒ素収着物質に収着させ、不動態化することにより、汚染水又は汚染土壌を浄化する。図は、シュベルトマナイトの構造模式図で、(a)は構造単位を、(b)は構造単位が連続した状態を、(c)は構造内の硫酸イオンがケイ酸イオンに置換された状態を、(d)は構造内の硫酸イオンがケイ酸イオンに置換され、更にヒ酸によっても置換された状態を示す模式図、および、シュベルトマナイトに添加するケイ酸の濃度に従って収着するケイ酸イオン量が変化する状態を示すグラフである。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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