出願番号 |
特願2000-268743 |
出願日 |
2000/9/5 |
出願人 |
国立大学法人金沢大学 |
公開番号 |
特開2002-080366 |
公開日 |
2002/3/19 |
登録番号 |
特許第3660979号 |
特許権者 |
国立大学法人金沢大学 |
発明の名称 |
夜間頻尿症の治療剤、夜間頻尿症の予防剤 |
技術分野 |
食品・バイオ、化学・薬品、有機材料 |
機能 |
安全・福祉対策、材料・素材の製造 |
適用製品 |
夜間頻尿症の治療剤、夜間頻尿症の予防剤、高齢者夜間頻尿症、メラトニン、N−[2−(5−メトキシ−3−インドール)エチル]アセトアミド |
目的 |
夜間頻尿症の発症原因には、膀胱過活動、前立腺肥大症、加齢による膀胱容量の減少、夜間尿量の増加、睡眠障害などが挙げられている。現在、これらの原因に応じた夜間頻尿の治療が行われている。しかし高齢者の夜間頻尿の原因は多岐にわたっており、多くの症例に対応するべく、ほかの機構による、夜間頻尿の予防剤または治療剤が求められていた。そこで、新規な作用点を有する夜間頻尿の予防剤または治療剤を提供する。 |
効果 |
夜間の血清中メラトニン量を測定し、高齢夜間頻尿患者の夜間の血清中メラトニン量が、夜間頻尿のない同じ年齢の人、および若年成人の夜間における血清中メラトニン量と比較して低い事がわかった。そこで、メラトニンを投与して血中メラトニン量を増加させることが夜間頻尿症に有効と考えて検討し、メラトニンを就寝前に服用することにより、高齢者の夜間頻尿を改善できる事がわかった。このようにして、メラトニンを有効成分とする、新たな機構による、夜間頻尿症に有効な治療剤、更には夜間頻尿症に有効な予防剤の提供が可能となった。 |
技術概要
 |
メラトニンを有効成分とする夜間頻尿症の治療剤、更にはメラトニンを有効成分とする夜間頻尿症の予防剤に関する。メラトニンはN−[ 2−(5−メトキシ−3−インドール)エチル] アセトアミドで、添付図で示される化学構造を有し、睡眠補助剤として知られており、松果体から分泌されるホルモンである。メラトニンまたはその誘導体を夜間頻尿症の予防剤または治療剤として用いる上で、その活性成分は、通常担体と混合するか、または担体により希釈する。投与量は、患者の症状、年齢、投与方法によっても異なるが、通常は0.1〜25mg/日である。製剤の形としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、貼付剤、坐剤等が用いられる。組成物は、好ましくは単位投与形態で製剤化され、各投与量は、活性成分を0.1〜25mg、さらに好ましくは、0.5〜6mgを含む。特に、夜間頻尿症の治療剤として用いる場合には、患者が就寝する前に服用する事が好ましい。表は、ヒト患者を用いての夜間の血清中メラトニン量の測定結果(血清メラトニン値(pg/ml))、および治療剤として処置するのに適した硬ゼラチンカプセル剤の製剤例である。 |
イメージ図 |
|
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|