クロスカップリング反応用触媒、及びこれを用いた芳香族化合物の製造方法

開放特許情報番号
L2010004497
開放特許情報登録日
2010/8/13
最新更新日
2023/1/24

基本情報

出願番号 特願2010-518946
出願日 2009/3/10
出願人 国立大学法人京都大学
公開番号 WO2010/001640
公開日 2010/1/7
登録番号 特許第5622573号
特許権者 国立大学法人京都大学
発明の名称 クロスカップリング反応用触媒、及びこれを用いた芳香族化合物の製造方法
技術分野 化学・薬品
機能 材料・素材の製造
適用製品 クロスカップリング反応用触媒、この触媒で製造した芳香族化合物
目的 ハロゲン化アルキルと芳香族金属試薬とのクロスカップリング反応により、効率的に収率良くアルキル化された芳香族化合物を製造する方法を提供する。
効果 鉄化合物及びビスホスフィン化合物からなる触媒は、ハロゲン化アルキルと芳香族マグネシウム試薬とのクロスカップリング反応を効率的に進行させる。そのため、この触媒はクロスカップリング反用触媒として有用である。この触媒を用いて多様性のあるアルキル化された芳香族化合物(クロスカップリング化合物)を高収率で得ることができる。有機液晶分子や、有機電子材料、医薬農薬中間体合成上極めて有用な反応である。
技術概要
式(1):R−Ar’で表される芳香族化合物の製造方法は、鉄化合物及び式(4)で表されるビスホスフィン化合物からなるクロスカップリング反応用触媒の存在下、式(2):R−Xで表される化合物と、式(3):Ar’−MgYで表されるマグネシウム試薬を反応させる。式中、Rは、置換基を有してもよい炭化水素基、炭化水素基の炭素−炭素結合の間に−O−で示す基を有してもよく、Ar’は、置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよいヘテロアリール基である。式4中、Qは置換基を有してもよいアリール環又は置換基を有してもよいヘテロアリール環から隣接する炭素原子上の2個の水素原子(H)を除いた2価の基、Arは置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよいヘテロアリール基を示す。Xはハロゲン原子を示し、Yはハロゲン原子を示す。鉄化合物は、二価若しくは三価の鉄塩、又はその溶媒和物である。式(1)で表される芳香族化合物を製造する方法を式(5)に示す。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 この触媒のうち、ホスフィン上の置換基が嵩高い基であるビスホスフィン化合物を含む触媒を用いた場合には、より効率的にクロスカップリング反応が進行する。この場合、芳香族マグネシウム試薬だけでなく、芳香族亜鉛試薬、芳香族ホウ素試薬又は芳香族アルミニウム試薬を用いたクロスカップリング反応も極めて効率的に進行する。 
アピール内容 京都大学「産学連携情報プラットフォーム(フィロ)」をご紹介します。
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https://philo.saci.kyoto-u.ac.jp/

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【有】   
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