アルコールを触媒として用いた新規リビングラジカル重合法

開放特許情報番号
L2010004495
開放特許情報登録日
2010/8/13
最新更新日
2023/1/24

基本情報

出願番号 特願2010-511029
出願日 2009/2/6
出願人 国立大学法人京都大学
公開番号 WO2009/136510
公開日 2009/11/12
登録番号 特許第5697026号
特許権者 国立大学法人京都大学
発明の名称 アルコールを触媒として用いた新規リビングラジカル重合法
技術分野 化学・薬品
機能 材料・素材の製造
適用製品 アルコールを触媒として用いた新規リビングラジカル重合システム
目的 リビングラジカル重合のための高い活性を有する触媒およびこの触媒を用いた重合法を提供する。
効果 高い活性を有するリビングラジカル重合のための触媒およびそれを用いた重合方法が提供できる。この触媒は、低毒性である。この触媒は、反応液に高溶解性であり、そのため、配位子を添加して錯体とする必要もない。この触媒は、高い活性を有するため、重合反応に高温(例えば、110℃以上)を必要とすることもなく、そして触媒の使用量を低減することができる。
技術概要
 
リビングラジカル重合を行う方法であって、ラジカル開始剤から生じたラジカルと、触媒前駆体化合物とを反応させて活性化ラジカルを生じさせる工程、および活性化ラジカルを用いて、ラジカル反応性不飽和結合を有するモノマーを重合してポリマーを得る工程を含み、ここで、前駆体化合物が、炭素、ケイ素、窒素またはリンに結合した少なくとも1つの水酸基を含み、ラジカル開始剤から生じたラジカルは、前駆体化合物中の該水酸基から水素原子を引き抜いて、活性化ラジカルを生じさせ、そして活性化ラジカルは、モノマーの重合反応のリビングラジカル触媒として作用する。また、水酸基が結合する原子が炭素である、方法である。また、水酸基が結合する炭素原子が隣接する炭素原子との間に二重結合または三重結合を有し、水酸基の水素が引き抜かれた後に生じる活性化ラジカルが二重結合または三重結合との間の共鳴により安定化される、方法である。また、リビングラジカル重合法のための触媒であって、酸素からなる少なくとも1つの中心元素と、中心元素に結合したハロゲン原子と、中心元素に結合した炭素原子とを含む化合物からなる、触媒である。
実施実績 【試作】   
許諾実績 【有】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 ポリマー成長鎖を反応中に保護するために高価な特殊な保護基を必要とすることもない。さらに、この方法により得られたポリマーから得られる成形品は、成形時に着色したり臭いがついたりすることが実質的にない。
改善効果2 ビタミンE、ビタミンC、BHTなどのアルコール触媒前駆体は無毒であり、人体に摂取されても害がない。従って、安全性の観点に基づいて生成ポリマーから除去する必要性がない。何らかの理由により、除去する場合であっても、水への溶解性が高いなどの特長により、除去作業が極めて容易である。
改善効果3 フェノール樹脂やフェノールを担持したビーズは各種市販され、これらを触媒(触媒前駆体)として用いることも可能である。これらのビーズは回収可能であり、さらに、何度も再使用することができる。
アピール内容 京都大学「産学連携情報プラットフォーム(フィロ)」をご紹介します。
産学連携の新たな取り組みなど、有益な情報を発信しています。

https://philo.saci.kyoto-u.ac.jp/

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【有】   
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