出願番号 |
特願2008-502646 |
出願日 |
2006/9/4 |
出願人 |
国立大学法人 東京大学 |
公開番号 |
WO2007/099661 |
公開日 |
2007/9/7 |
登録番号 |
特許第5277440号 |
特許権者 |
国立大学法人 東京大学 |
発明の名称 |
核酸内包高分子ミセル複合体 |
技術分野 |
食品・バイオ、化学・薬品、有機材料 |
機能 |
安全・福祉対策、材料・素材の製造 |
適用製品 |
核酸内包高分子ミセル複合体、核酸ポリプレックス、ポリイオンコンプレックス、細胞内への核酸送達デバイス、細胞内への核酸送達用キット、カチオン性ポリマー、遺伝子治療、光力学療法 |
目的 |
光力学療法を利用した標的細胞への光化学的核酸導入方法に用いることのできる核酸及び光増感性物質を内包する高分子ミセル複合体(ポリイオンコンプレックス)は、従来、血清存在下において容易に構造が不安定化するため、静脈投与によるデリバリーは困難であり、実用性に乏しいという問題があった。そこで、血清中において構造安定性に優れたポリイオンコンプレックス、及びその構成成分である核酸ポリプレックスを提供する。さらには、細胞内への核酸送達デバイス及び核酸送達用キットを提供する。 |
効果 |
この技術によると、血清中における光増感性物質の保持能に非常に優れ、極めて高い構造安定性を発揮し得るポリイオンコンプレックスを提供すること、及びその構成成分である核酸ポリプレックスを提供することができる。このポリイオンコンプレックスは、標的細胞に対して効率的かつ選択的な核酸導入が可能であることに加え、血清中での高い構造安定性のため静脈投与による核酸デリバリーを効果的に行うことができる。また、生体適合性に優れ、しかも血中でのイオン性タンパク質との相互作用を最小限に抑えることができる。 |
技術概要
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この技術は、核酸及び光増感性物質を内包するポリイオンコンプレックス、細胞内への核酸送達デバイス、細胞内への核酸送達用キットに関する。ポリイオンコンプレックスは、核酸ポリプレックスとアニオン性の光増感性物質とを含む。核酸ポリプレックスは、一般式(1)で示されるカチオン性ポリマーと核酸とを含む。(式中、R↑1及びR↑2は水素原子、アルキル基を、R↑3及びR↑4は一級アミンを有するアミン化合物残基を、R↑5はチオール基等を、L↑1はNH、CO、(CH↓2)↓pNH等を、aは100〜500、bは5〜100、cは20〜100の整数を表す)。このポリマーは、核酸と静電的相互作用により結合する側鎖を持つブロック、及びアニオン性光増感性物質と静電結合する側鎖を持つブロックを含有し、また、ポリエチレングリコール鎖からなるブロックは、生体親和性を高める等の点で重要である。核酸ポリプレックスは、核酸がコア部分を、ポリマーがシェル部分を形成する。光増感性物質はデンドリマーが好ましく、金属ポルフィリン環を有するものが特に好ましい。図は、構成成分と複合体の模式図、複合体における光照射時間と遺伝子発現量及び細胞毒性との関係を示す。 |
リサーチツールの分類 |
その他 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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