出願番号 |
特願2010-049161 |
出願日 |
2010/3/5 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2011-185642 |
公開日 |
2011/9/22 |
登録番号 |
特許第5317126号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
イオン価数弁別高速粒子検出器 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
機械・部品の製造、検査・検出 |
適用製品 |
超伝導現象、質量分析、超伝導細線型の粒子検出器 |
目的 |
粒子の衝突に対してナノから数十ナノ秒の高速パルスを生成できる超伝導細線型検出器(SSLD)において、イオンの価数弁別の可能化。 |
効果 |
本技術によれば、バイアス電流を超伝導臨界電流より低く設定し、バイアス電流を低下させながら順次質量スペクトルを測定すると、1価以上の全てのイオン、2価以上の全てのイオン、3価以上の全てのイオン(以下順次高イオン価数)の複数の質量スペクトルのセットが得られる。逆に低いバイアス電流から上昇させると、逆の順序で質量スペクトルのセットが得られる。 |
技術概要
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粒子の運動エネルギーは、一定の電圧勾配で加速された場合、イオンの価数に比例する。このため、衝突時に超伝導細線に付与されるエネルギーは、イオンの価数とともに大きくなる。この技術では、超伝導細線に流すバイアス電流を調整することにより、検出可能な粒子の運動エネルギーの下限が変わることを明らかにした。即ち、SSLDに流すバイアス電流の変えることにより、SSLDで検出可能な粒子の運動エネルギー下限を変えることができ、1価以上の全てのイオン、2価以上の全てのイオンというように、複数の質量スペクトルのセットを得て、例えば、1価以上の全てのイオンからなるデータから、2価以上の全てのイオンのデータを差し引くことにより、1価イオンのみのデータを得ることができる。同様に2価のみのデータ、3価のみのデータ(順次多価イオンについても同様)を得ることができる。すなわち、価数弁別が可能になる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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