出願番号 |
特願2008-206446 |
出願日 |
2008/8/8 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所、ホクレン農業協同組合連合会、国立大学法人北海道大学 |
公開番号 |
特開2010-041932 |
公開日 |
2010/2/25 |
登録番号 |
特許第5487463号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所、ホクレン農業協同組合連合会、国立大学法人北海道大学 |
発明の名称 |
非拡散植物ウイルスベクター |
技術分野 |
食品・バイオ |
機能 |
食品・飲料の製造、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
非拡散植物ウイルスベクター、植物ウイルスベクターの選択的・特異的発現システム |
目的 |
従来の植物ウイルスベクターは、無秩序に宿主植物に感染が成立し、意図せぬ組換えウイルスの遺伝子の拡散が引き起こされるという問題があった。そこで、かかる問題を解消することが可能な拡散しない新しい非拡散植物ウイルスベクター、植物ウイルスベクターの選択的・特異的発現システム及びその発現方法を提供する。 |
効果 |
この非拡散植物ウイルスベクターによると、無秩序に宿主植物に感染し、意図せぬ組換えウイルスの拡散リスクを回避できる。ウイルス増殖に必要な遺伝子を導入した組換え植物のみ、ウイルスベクターの感染増殖が可能である。単独では、拡散、伝播できないが、細胞間移行に必要なタンパク質遺伝子を別に導入することで、全身感染が可能になり、ベクターとして機能させられる。野外等で使用しても、植物ウイルスベクターの拡散が起こらない。この植物ウイルスベクターを使用して組換え植物体を作出しても、他の植物体への伝播は起きない。 |
技術概要
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この植物ウイルスベクターは、キュウリモザイクウイルス(CMV)ゲノムの細胞間移行に係る遺伝子を欠落させた非拡散植物ウイルスベクターであって、細胞間移行に係る遺伝子を導入した形質転換植物体に対する選択的・特異的感染及び増殖を成立させる作用を有する。そして、植物ウイルスベクター選択的・特異的発現システムは、キュウリモザイクウイルスゲノムの細胞間移行に係る遺伝子を欠落させた非拡散植物ウイルスベクターと、欠落させた細胞間移行に係る遺伝子を導入した形質転換植物体とを組み合わせて、非拡散植物ウイルスベクターを、形質転換植物体に対する選択的・特異的感染及び増殖を成立させる。また、植物ウイルスベクターの選択的・特異的発現方法は、キュウリモザイクウイルスゲノムの細胞間移行に係る遺伝子を欠落させた非拡散植物ウイルスベクターと、欠落させた細胞間移行に係る遺伝子を導入した形質転換植物体とを組み合わせて、非拡散植物ウイルスベクターを、形質転換植物体に対して選択的・特異的に感染及び増殖させることからなる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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