出願番号 |
特願2010-028681 |
出願日 |
2010/2/12 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2011-162503 |
公開日 |
2011/8/25 |
登録番号 |
特許第5610464号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
含パラジウム化合物、その製造方法及びこれを用いる有機化合物の製造法 |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
含パラジウム化合物、含パラジウム化合物の製造方法、含パラジウム化合物を用いる有機化合物の製造法 |
目的 |
パラジウム化合物は工業触媒として広く利用されている。代表的な例としてテトラトリフェニルホスフィンパラジウムやビストリフェニルホスフィンジクロロパラジウム等がある。パラジウム触媒を用いる付加反応にホスフィン酸が影響して、異なる選択性で生成物を与えることは知られているが、同一分子内にホスフィン酸基とパラジウムを併せ持つパラジウム化合物は未だ知られていない化合物群である。そこで、分子内にホスフィン酸基とパラジウムを併せ持つ新規な化合物とその合成法を開発し、これを用いて新たな有機化合物を合成する方法を提供する。 |
効果 |
分子内にホスフィン酸基とパラジウムを併せ持つ新規なパラジウム化合物が提供され、この化合物を用いることにより、アルキン化合物に置換基を付加ないし導入し、効率よく、置換アルケン化合物ないし置換アルキン化合物を合成することができる。 |
技術概要
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分子内にホスフィン酸基とパラジウムを併せ持つ、新規な化合物(I)(式中のR↓1〜R↓5は水素又は炭化水素置換基である;nは1〜20である。)、並びにこれを用いた含ヘテロ原子置換アルケンないしアセチレン化合物の製造方法が提供される。この化合物(I)は、一般式(IV)の化合物とPdX↓2(X = ハロゲン、任意の酸残基)とを反応させることにより製造される。例えば、Pd(OAc)↓2とPh↓2P(O)OHをTHFに溶かし、窒素下加熱すると、図に示す反応が進む(収率86%)。生成化合物は固体の状態で6量体として存在する。この化合物1を触媒として用いた付加反応の例としては、化合物1、ビスジフェニルホスフィノプロパン、Ph↓2P(O)H、1−オクチンの混合物をトルエンに溶かして70℃で3時間加熱し、生成物をシリカゲルカラムより単離することにより図示する付加物が得られる(付加物の収率93%)。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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