リン酸カルシウム結晶複合体およびその製造方法

開放特許情報番号
L2010001803
開放特許情報登録日
2010/3/5
最新更新日
2014/6/19

基本情報

出願番号 特願2009-057937
出願日 2009/3/11
出願人 国立大学法人信州大学
公開番号 特開2010-208903
公開日 2010/9/24
登録番号 特許第5509408号
特許権者 国立大学法人信州大学
発明の名称 リン酸カルシウム結晶複合体およびその製造方法
技術分野 無機材料
機能 材料・素材の製造、安全・福祉対策
適用製品 リン酸カルシウム結晶複合体、繊維状結晶、生体親和材料、生体材料、生体形成材料、細胞の培養基材、特異原子・分子吸着材料、物性測定用標準材料
目的 リン酸カルシウム系材料は生体親和材料、吸着材料あるいは物性測定用標準材料などに用いられている。リン酸カルシウム系結晶の製造方法としては溶液法や焼成法等が知られているが、何れの方法においても、高品質のリン酸カルシウム系結晶を製造することは困難であった。そこで、繊維状結晶がきれいに揃って配向した高品質のリン酸カルシウム結晶複合体およびその製造方法を提供する。
効果 この技術によると、結晶塊が、繊維状に成長したリン酸カルシウムが多数きれいに寄り集まって板状の繊維束をなすこと、即ち優れた結晶性を有すること、及び複合体が、支持体繊維間に隙間を有するポーラス状をなすことから、生体材料や生体形成材料等の生体親和材料、細胞等の培養基材、特異原子・分子吸着材料、各種物質の担体、蛍光体材料、物性測定用標準材料等種々の用途に適するリン酸カルシウム結晶複合体を提供できる。とりわけ優れた生体適合性、および生体活性を有するリン酸カルシウム結晶複合体を提供できる。
技術概要
このリン酸カルシウム結晶複合体は、支持体と、この支持体の結晶核を基点として支持体上に成長したリン酸カルシウムの繊維状結晶が多数寄り集まった繊維束からなる多数の結晶塊とから成る。この繊維束の繊維がc軸方向に配向していることが好ましい。繊維束の繊維が一定方向に揃った高品質の結晶塊をなすことから、生体や細胞との親和性がよく、種々の生体材料として用いることができ、また、様々な物質を担持或は吸着する基材としての使用に適する。支持体に、多数の繊維状物が絡まりあった、繊維状物間に空間を有する塊状をなすものを用いることができ、またこの支持体を、複合体の用途に合わせて予め所要形状に成形しておくと好適である。このような支持体との複合体とすることで、単独では強度的には優れないリン酸カルシウムの結晶体の取扱性が良好となり、また用途に応じた様々な形態の支持体を用いることで、種々の用途に適合した複合体とすることができる。特に、支持体にバイオセルロースを用いることで、生体や細胞との親和性がよく、生体活性も有して、生体物質の成長に有利に作用することが期待できる。図は、色々な方法で得られたリン酸カルシウム結晶複合体のSEM写真である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

登録者名称 株式会社信州TLO

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2018 INPIT