出願番号 |
特願2011-538441 |
出願日 |
2010/10/26 |
出願人 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
WO2011/052604 |
公開日 |
2011/5/5 |
登録番号 |
特許第5552641号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
光応答性イオン性有機化合物及びその製法、並びに該イオン性有機化合物からなる光応答性カーボンナノチューブ分散剤 |
技術分野 |
機械・加工、化学・薬品、無機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
ナノテクノロジーの新素材、シンプルな構造、物理化学的性質、CNTの溶媒への可溶化・分散化 |
目的 |
カーボンナノチューブ(CNT)が環境に負荷をかけない溶媒(水)中に安定に分散しており、その分散状態が簡便になおかつ効率的・効果的に調整可能で、繰り返し分散状態を変化させ得る手法を提供することにあり、さらには光という指向性の高い刺激によってこれを達成する手法の提供。 |
効果 |
この分散剤を用いれば、CNTを簡便に、効果的に分散した水溶液を提供することができる。この分散液は、CNTを要素原料とする新規な複合材料(CNT含有膜、CNT含有塗料など)の開発に有用である。更に、光照射により分散剤の化学構造を可逆的に変化させることによって、CNTの分散能を制御することができる。光は、波長、強度、偏光などを適宜選択することができるため、状況に応じて精密な制御が可能になる。 |
技術概要
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この技術は、一般式(I)で表される光応答性イオン性有機化合物である。式中、R↑1、R↑2、R↑3は水素もしくはアルキル基、Aは炭素原子もしくは窒素原子、Xはアニオンを表し、nはnXが−2価となる数である。一般式(I)において、Xがハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、テトラフルオロホウ酸基(BF↓4)、ヘキサフルオロリン酸(PF↓6)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、チオイソシアネート(SCN)、硝酸基(NO↓3)、硫酸基(SO↓4)、チオ硫酸基(S↓2O↓3)、炭酸基(CO↓3)、炭酸水素基(HCO↓3)、リン酸基、亜リン酸基、次亜リン酸基、各ハロゲン酸化合物酸基(AO↓4、AO↓3、AO↓2、AO:A=Cl、Br、I)、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)炭素酸基、トリフルオロメチルスルホン酸基、ジシアンアミド基、酢酸基(CH↓3COO)、ハロゲン化酢酸基((CA↓nH↓(3−n))COO、A=F、Cl、Br、I;n=1、2、3)、テトラフェニルホウ酸基(BPh↓4)及びその誘導体(B(Aryl)↓4:Aryl=置換フェニル基)からえらばれた少なくとも1種であるとよい。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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