出願番号 |
特願2011-538439 |
出願日 |
2010/10/26 |
出願人 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
WO2011/052601 |
公開日 |
2011/5/5 |
登録番号 |
特許第5435595号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
イオン性有機化合物及びその製法、並びに該イオン性有機化合物からなるカーボンナノチューブ分散剤 |
技術分野 |
機械・加工、化学・薬品、無機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
ナノテクノロジーの新素材、金属的物性、半導体物性、CNTの溶媒への可溶化・分散化 |
目的 |
カーボンナノチューブ(CNT)分散液を製造する方法については、様々な研究がなされているものの、CNTの性質を変えずに、しかも簡便かつ効果的にCNTの分散が可能な分散剤の開発は充分とはいえないことに鑑み、CNTが溶媒中に安定に分散した溶液を簡便かつ迅速に製造する手法の提供。 |
効果 |
この分散剤を用いれば、CNTを簡便かつ効率的に分散した水性分散液を容易に提供することができる。さらに、その分散液は、CNTを要素原料とする新規な複合材料(CNT含有膜、CNT含有塗料など)の開発に有用である。 |
技術概要
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この技術は、分子の両末端にアンモニウム型のカチオン部位を有するイオン性有機化合物を可溶化剤として用いることによって、CNTを水溶液中に簡便で効果的に分散出来ることを独自に見出したことに基づく。すなわち、一般式(I)で表されるイオン性有機化合物である。式中、R↑1、R↑2、R↑3は水素もしくはアルキル基、Aは芳香環を1個以上有する連結部位、又はシクロヘキサン環からなる連結部位、Xはアニオンを表し、nはnXが−2価となる数である。一般式(I)で表されるイオン性有機化合物は、CNT分散剤として優れた性状を有し、該化合物を中性の水に加熱溶解させた後、CNTと混合し超音波照射することでCNT分散液が得られる。これらの化合物において、イオン性の4級化された窒素原子が水への溶解性を担い、芳香環や炭化水素部位(疎水相互作用)、カチオン部・アニオン部の相互電荷(静電相互作用)等が、CNTとの分子間相互作用を担い、CNTの凝集を解いて、分散液が得られると考えられる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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