シアリルラクトサミン系、シアリルルイスX系のシアル酸とフコース含有新規糖鎖化合物

開放特許情報番号
L2010000894
開放特許情報登録日
2010/2/5
最新更新日
2018/1/8

基本情報

出願番号 特願2011-536112
出願日 2010/10/7
出願人 国立研究開発法人産業技術総合研究所
公開番号 WO2011/046057
公開日 2011/4/21
登録番号 特許第5522640号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 シアリルラクトサミン系、シアリルルイスX系のシアル酸とフコース含有新規糖鎖化合物
技術分野 化学・薬品、生活・文化
機能 材料・素材の製造、安全・福祉対策
適用製品 抗ウィルス薬の有効成分、細胞表面の水分を保つ役割、生物現象、生体内分子認識機構、転移ガン細胞、細胞のシグナル伝達
目的 シアル酸含有糖鎖化合物は、シアル酸結合が概して酸性条件に弱いことから、抽出操作時に該結合の切断が起こりやすく、また、シアル酸自体がカルボニル基を有していることから、分離精製が困難であることに鑑み、基質特異性及び反応選択性の高い糖転移酵素による反応を利用することにより、ウィルス粒子との結合活性を有し、かつシアリダーゼ存在下でも安定な非天然型の新規シアル酸含有糖鎖化合物の提供。
効果 ウィルス粒子との結合活性を有し、かつシアリダーゼ存在下でも安定な非天然型の新規シアル酸含有糖鎖化合物を提供することが可能となる。
技術概要
この技術は、α1,3−フコース転移酵素を用いてシアル酸含有糖鎖にフコシル基を導入した新規糖鎖化合物は、ウィルス粒子との結合活性を保持しつつ、ノイラミニダーゼのようなシアル酸加水分解酵素(シアリダーゼ)に対する加水分解抵抗性が顕著に向上することを見出したことに基づく。すなわち、一般式:Siaα2−3(Siaα2−6)Galβ1−4(Fucα1−3)GlcNAc(1)からなる糖鎖構造を有する化合物又はその塩である。一般式(1)からなる糖鎖構造を有する化合物は、シアリダーゼによって基質として認識されながらも、ガラクトース残基の6−位に結合したαシアリル基の加水分解は殆ど又は全く進行しない。それ故、一般式(1)からなる糖鎖構造を有する化合物を含有するシアリダーゼ阻害剤は、シアリダーゼによる加水分解反応を特異的に阻害するために使用することが出来る。加えて、一般式(1)からなる糖鎖構造を有する化合物は、αフコシル基を導入しても、依然としてウィルス粒子に対する結合活性を保持している。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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