路面積雪検出装置及び路面積雪検出方法

開放特許情報番号
L2010000007
開放特許情報登録日
2010/1/8
最新更新日
2013/3/19

基本情報

出願番号 特願2007-014688
出願日 2007/1/25
出願人 福井県
公開番号 特開2008-180622
公開日 2008/8/7
登録番号 特許第5190204号
特許権者 福井県
発明の名称 路面積雪検出装置及び路面積雪検出方法
技術分野 土木・建築、電気・電子、情報・通信
機能 機械・部品の製造、検査・検出
適用製品 路面積雪検出装置
目的 昼夜による日光や照明の影響、建物の影の影響、路面の濡れ・乾きによって誤作動を生じることのない、また、路面上の積雪が水分を含んだシャーベット状であっても、正確に積雪の有無を判断することができる路面積雪検出装置及び路面積雪検出方法を提供する。
効果 この路面積雪検出装置は道路上に描かれているセンターライン等の道路標示を含む画像から統計的に最適なしきい値を設定し、このしきい値と画像の各画素との比較により積雪判断を行うので、昼夜による画像全体の明るさの違いによる誤作動がなく、安定した積雪検知が可能である。
技術概要
図1は積雪センサーを備えた道路の概要を表し、1はカメラ、2は照明装置、3は路面、4は道路標示であるセンターライン、5は画像処理装置、6は融雪制御装置を表している。ここで、カメラ1は道路標示であるセンターラインを含む路面を撮影する。さらに、カメラは時間をずらして撮影した複数の画像を蓄積し平均化した画像を出力する機能を有し、道路を通行する車両や人が写らない画像を出力する。撮影された画像はビットマップデータ7として画像処理装置5に取り込み、図2に示すしきい値決定手法適用領域における画素ごとの階調データを画像処理装置5の記憶装置に複数蓄積して階調分布ヒストグラムを作成する。階調データにはビットマップデータから計算された輝度値を採用する。そして、積雪判断領域8に積雪があるか否かの判断を諧調ヒストグラムのしきい値を基にして行う。図3は積雪のない路面の輝度を表す階調分布ヒストグラムおよびしきい値を示す。図4は夜間における積雪検出方法を示す図である。
イメージ図
実施実績 【試作】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 照明から受ける明るさがほぼ同じとなるような複数の小領域に分け、それぞれの領域毎にしきい値決定手法を適用することによりしきい値を求め積雪判断を行うことで、照明の影響をキャンセルし、安定した積雪検知を行うことができる。
改善効果2 多値化しきい値を求め積雪判断を行う方法においては、二値化しきい値との比較による判断では誤判断するような、路面の一部が濡れていたり路面の一部が建物の影に覆われたりしている状況においても安定した積雪検知を行うことができる。さらに、従来の積雪センサーでは検知できない場合が多かったシャーベット状の雪についても確実な検知が可能となる。
改善効果3 道路標示を含む路面の画像から階調分布ヒストグラムを作成し、しきい値を決定して積雪判断を行うが、この道路標示は、指示標示や規制標示ばかりでなく、例えば歩道上の点字ブロックでもよく、色の3原色のいずれかまたはその組み合わせによる階調分布、または輝度、色相、彩度のいずれかによる階調分布において路面と異なる特徴を有し、路面上の雪と似た特徴を有しているものであればその階調分布を利用して積雪検知を行うことができる。

登録者情報

登録者名称 福井県雪対策・建設技術研究所

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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