新規デンドリマー及びその用途

開放特許情報番号
L2009006991
開放特許情報登録日
2009/12/18
最新更新日
2013/8/28

基本情報

出願番号 特願2009-035490
出願日 2009/2/18
出願人 国立大学法人 岡山大学
公開番号 特開2010-189552
公開日 2010/9/2
登録番号 特許第5294263号
特許権者 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 デンドリマーからなるカーボンナノチューブ用分散剤及びそれを用いたカーボンナノチューブの分散方法
技術分野 有機材料、無機材料、電気・電子
機能 材料・素材の製造、表面処理
適用製品 新規デンドリマー、デンドリマーからなる界面活性剤、カーボンナノチューブ用分散剤、カーボンナノチューブ薄膜、ITO電極代替材料、透明導電膜材料・太陽電池材料・燃料電池材料・プラスチック複合材料等用カーボンナノチューブ薄膜
目的 カーボンナノチューブ(CNT)は炭素材料特有の高い凝集力のため分散性や混和性が低い。CNT分散性や混和性を向上させる方法として、低分子界面活性剤を分散剤として用いる方法、ポリマーラッピングと呼ばれる方法、その他特殊な方法があるが、長さが1μm以上の長いCNT及び直径が1.2〜1.8nmの太いCNT、多層CNT、及び分子内包CNT等を高濃度でかつ安定的に分散することが困難であった。そこで、分散性に優れた界面活性剤、特にCNT用分散剤として好適な新規デンドリマーを提供する。
効果 この新規デンドリマーは、界面活性剤として用いた場合に優れた分散性を示す。特にCNT用分散剤として用いた場合には、細いCNTや短いCNTを分散できるだけでなく、太いCNTや長いCNTの分散に優れ、また、多層CNTの分散にも優れている。従って、従来困難であった太いCNTや長いCNTの薄膜形成が可能となるため、ITO電極代替材料をはじめとする透明導電膜材料、太陽電池材料、燃料電池材料、プラスチック複合材料等に好適に用いることができる。
技術概要
このデンドリマーは、一般式(1)で示されるもので、主鎖の鎖長が20〜300の2価の脂肪族炭化水素基又は(−R↑1O−)↓n−R↑1−[R↑1は炭素数4〜20の2価の脂肪族炭化水素基、nは1〜20の整数]で示される2価の有機基からなるコアユニット(A)を有する。このようなコアユニットを有する一般式(1)で示されるデンドリマーは新規化合物である。一般式(1)中、Aの両側にある括弧内の構造は分岐構成単位を表し、この分岐構成単位は繰返し結合されていてもよく、Bは窒素原子又は3価の芳香族炭化水素基からなる分岐ユニット、Cは酸素原子又は2価の有機基からなる延長ユニット、Dはアルコキシ基、エステル基、アミノ基等からなる末端ユニット、Xは任意の構成単位であり、炭化水素基以外の2価の置換基である。一般式(1)で示されるデンドリマーからなる界面活性剤が好適な実施態様であり、このような界面活性剤からなるカーボンナノチューブ用分散剤が好適な実施態様である。また、一般式(1)で示されるデンドリマーを分散剤として用いるカーボンナノチューブの分散方法も好適な実施態様である。図は、デンドリマーの一般式、及び一具体例とその合成例を示す。
イメージ図
実施実績 【試作】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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