出願番号 |
特願2009-255062 |
出願日 |
2009/11/6 |
出願人 |
国立大学法人岐阜大学 |
公開番号 |
特開2011-099053 |
公開日 |
2011/5/19 |
登録番号 |
特許第5626699号 |
特許権者 |
国立大学法人東海国立大学機構 |
発明の名称 |
クレーズ領域の孔径サイズの制御方法 |
技術分野 |
繊維・紙、有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
視野選択制フィルム、携帯電話用の覗き見防止フィルム |
目的 |
合成樹脂フィルムまたは合成繊維に形成されたクレーズ領域の微細孔に充填された充填剤が微細孔から容易に排出、脱離したりせず、また、必要に応じ、充填剤が微細孔に充填された状態で、充填剤の機能を十分に発揮させたり、充填剤の微細孔からの脱離速度を調節することで脱離した充填剤の機能を有効に発揮させたりできる、合成樹脂フィルムまたは合成繊維のクレーズ領域の微細孔の孔径サイズを適切に制御することのできる方法の提供。 |
効果 |
この技術によれば、合成樹脂フィルムまたは合成繊維のクレーズ領域の微細孔に充填された充填剤は容易に脱離したりせず、また、必要に応じ、充填剤が微細孔に充填された状態で、充填剤の機能を十分に発揮させたり、充填剤の微細孔からの脱離速度を調節することで脱離した充填剤の機能を有効に発揮させたりできることになり、このような合成樹脂フィルムまたは繊維は、機能性複合フィルムまたは繊維として各種用途に有用である。 |
技術概要
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高分子材料の初期破壊現象の一つであるクレーズ現象を利用して、フィルムに周期的なクレーズ領域を積極的に形成させると、視野選択性、気体透過性等の機能性を有するフィルムが得られる。この技術は、クレーズ領域の微細孔に充填剤が充填された合成樹脂フィルムまたは合成繊維のクレーズ領域の微細孔の孔径サイズを制御する方法であって、合成樹脂フィルムまたは合成繊維に、熱処理またはプラズマ処理の少なくとも一方の処理を施すことを特徴とする。この際、孔径サイズが、処理前より0〜95%の範囲に収縮される。また、合成樹脂フィルムまたは合成繊維が、結晶性高分子からなり、熱処理が結晶緩和温度近傍の温度でなされる。あるいは、合成樹脂フィルムまたは合成繊維が、非晶性の熱可塑性合成樹脂からなり、熱処理がガラス転移温度以上、熱分解温度以下の温度でなされる。充填剤は、染料、酵素、医薬品、環状オリゴ糖から選択される一種以上である。更に、クレーズ領域の微細孔への充填剤の充填は、クレーズ領域の微細孔内にアルコールを導入した後、合成樹脂フィルムまたは合成繊維を充填剤水溶液中に浸漬することでなされる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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