出願番号 |
特願2009-032854 |
出願日 |
2009/2/16 |
出願人 |
国立大学法人信州大学 |
公開番号 |
特開2010-188549 |
公開日 |
2010/9/2 |
登録番号 |
特許第5322101号 |
特許権者 |
国立大学法人信州大学 |
発明の名称 |
ナノシートとポリマーとの複合薄膜の製造方法、およびナノシートとポリマーとの複合薄膜 |
技術分野 |
無機材料、有機材料、電気・電子 |
機能 |
材料・素材の製造、接着・剥離、表面処理 |
適用製品 |
ナノシートとポリマーとの複合薄膜及びその製造方法、静電的自己組織化薄膜材料合成法、金属酸化物ナノシート、酸化ルテニウムナノシート |
目的 |
剥離させたナノシートを用いた薄膜材料の合成法として、静電的な相互作用を使用した静電的自己組織化法が工業的に優れた手法とされる。この成膜方法では、従来、親水性を備えたカチオン性のポリマーを用いて基材に親水性を付加している。しかし、プラスチック基板は親水化が難しいため、静電自己組織化反応を利用する場合には、基材表面が金属やガラス等の親水性表面に限られるという問題がある。そこで、基材表面が親水性及び疎水性の何れでも、自己組織化反応によりナノシートとポリマーとの複合薄膜を形成できる複合薄膜の製造方法を提供する。 |
効果 |
この技術によると、自己組織化反応によって金属酸化物ナノシートを吸着させる際、基材表面上に形成される正電荷層が両親媒性のカチオン性ポリマーからなるため、基材表面が、親水性、疎水性、或は親水性領域と疎水性領域の双方が存在するような場合でも、正電荷層を好適に形成することができる。それ故、基材表面の性質を問わず、自己組織化反応を利用して、ナノシートとポリマーとの複合薄膜を形成することができる。 |
技術概要
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基材表面上の正電荷層に自己組織化反応によってアニオン性のナノシートを吸着させるナノシートとポリマーとの複合薄膜の製造方法、およびナノシートとポリマーとの複合薄膜に関するものである。このナノシートとポリマーとの複合薄膜の製造方法は、基材表面上に両親媒性のカチオン性ポリマーからなる正電荷層を形成した後、この正電荷層に自己組織化反応によってアニオン性のナノシートを吸着させてナノシートとポリマーとの複合薄膜を形成する。好ましい形態は、先ず、基材表面上にポリビニルアミンとポリビニルアルコールとの共重合体(ポリカチオン)からなる正電荷層を形成した後、正電荷層に自己組織化反応によって、酸化ルテニウムナノシート(アニオン性のナノシート/金属酸化物ナノシート)を吸着させてナノシートとポリマーとの複合薄膜を形成する。酸化ルテニウムナノシート多層膜を作製する場合は、この積層作業を繰り返す。酸化ルテニウムナノシートは、厚みが2nm以下、横サイズがサブミクロンメートルから数ミリメートルの範囲が好ましい。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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