絹タンパク質ナノファイバー及びその製造方法、並びに絹タンパク質複合体ナノファイバー及びその製造方法

開放特許情報番号
L2009006545
開放特許情報登録日
2009/11/20
最新更新日
2013/3/18

基本情報

出願番号 特願2008-331483
出願日 2008/12/25
出願人 国立大学法人信州大学
公開番号 特開2010-150712
公開日 2010/7/8
登録番号 特許第5186671号
特許権者 国立大学法人信州大学
発明の名称 絹タンパク質ナノファイバー及びその製造方法、並びに絹タンパク質複合体ナノファイバー及びその製造方法
技術分野 繊維・紙、食品・バイオ
機能 材料・素材の製造
適用製品 絹タンパク質ナノファイバー、絹タンパク質複合体ナノファイバー
目的 家蚕又は野蚕由来の絹タンパク質ドープを用いるエレクトロスピニングにより絹タンパク質ナノファイバーを製造する方法及び得られた絹タンパク質ナノファイバー、並びに該ドープを用いるエレクトロスピニングにより絹タンパク質複合体ナノファイバーを製造する方法及び得られた絹タンパク質複合体ナノファイバーを提供する。
効果 特殊で高価な有害溶媒を使用しないため、この製造方法は経済的であると共に、絹タンパク質ドープを製造する際や、エレクトロスピニングを行う際の作業環境は安全である。また、絹タンパク質ドープには非イオン界面活性剤及び/又は水溶性高分子を含ませることができるので、所望とする太さの絹タンパク質ナノファイバー又は絹タンパク質複合体ナノファイバーを経済的・効率的に製造できる。
技術概要
 
家蚕又は野蚕由来の絹タンパク質水溶液を透析して純粋な絹タンパク質水溶液である絹タンパク質ドープを調製した後、この絹タンパク質ドープを用いてエレクトロスピニングにより絹タンパク質ナノファイバーを製造する方法である。絹タンパク質ドープは、カイコから得られた生糸を精練してセリシンを除去し、得られた絹フィブロイン繊維を加熱中性塩溶液で溶解し、透析して得られた純粋な絹フィブロイン水溶液であるシルクドープ、生糸を精練する際に熱水抽出してなる絹セリシン溶液、家蚕若しくは野蚕体内から取り出した絹糸腺由来の絹フィブロインから得られた絹フィブロインドープ、又は蚕体内から取り出した絹糸腺由来の絹セリシンから得られた絹セリシンドープである。蚕の絹タンパク質水溶液を透析して純粋な絹タンパク質水溶液である絹タンパク質ドープを調製し、この絹タンパク質ドープに非イオン界面活性剤及び水溶性高分子から選ぶ1種以上を添加して絹タンパク質複合ドープを調製した後、この絹タンパク質複合ドープを用いてエレクトロスピニングにより絹タンパク質複合体ナノファイバーを製造する。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 カイコ由来の天然の絹フィブロイン、絹セリシンを用いており、こうした素材から製造できる絹タンパク質ナノファイバー及び絹タンパク質複合体ナノファイバーは極細であることに加え、生体適合性素材であり、かつ生解性であるため、体内に移植しても体内酵素で分解するという生化学特性を有する。
改善効果2 この絹タンパク質複合体ナノファイバーは、水に溶解する水溶性であるため、用途に応じて、このナノファイバーに不溶化処理を施すことにより、絹フィブロインの結晶化度を増加させて絹タンパク質だけを不溶化させることが可能である。このナノファイバーを水と接触させ、非イオン界面活性剤成分等の水溶性成分だけを選択的に除去して、水不溶性の絹タンパク質複合体ナノファイバーを得ることができる。

登録者情報

登録者名称 株式会社信州TLO

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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