技術概要
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植物系材料を所定の自由空間を有する金型に供給し、材料に圧力を加えることにより成形して成形体を製造する方法である。植物系材料を、金型内の一箇所ないし複数箇所に供給し、プレス手段で該材料を直接的に加圧することにより、材料を構成する細胞間に剪断力を作用させて細胞の位置関係を変化させ、材料を流動させること、それによって、材料を金型内の所定の自由空間に移動させ、金型内の自由空間に充填し、間接的に圧縮力を加え、賦形して一体化すること、により、所望の成形体とする。複動のプレス手段を用い、金型の動作を制御する。植物系材料を、単一ないし複数のバルク体として、金型内に供給する。図に、金型内の複数箇所に竹材料が供給される場合の材料の配置例、及びその時の成形品を例示する。成形に際して、細胞の圧縮による変形のみならず、材料を構成する細胞の位置関係が変化することによる変形、流動が起こり、例えば、3個の材料バルク体と放射状及び放射状と直交方向に交互に配置された8個の短冊型材料とが、金型内で最終的に賦形され一体化して、コーン形状の成形品が作製される。この場合、金型内に配置する材料バルクの個数及び配置形態は、任意に設定することができる。 |