熱影響が極小で微細形状が形成された管、軸材及びその加工方法

開放特許情報番号
L2009006476
開放特許情報登録日
2009/11/13
最新更新日
2015/9/29

基本情報

出願番号 特願2009-172626
出願日 2009/7/24
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2011-024741
公開日 2011/2/10
登録番号 特許第5267996号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 熱影響が極小で微細形状が形成された管,軸材及びその加工方法
技術分野 機械・加工、生活・文化、電気・電子
機能 機械・部品の製造、材料・素材の製造
適用製品 熱影響が極小で微細形状が形成された管、軸材及びその加工システム
目的 レーザ加工による熱的影響層が存在せず、かつ、微細なパターン孔形状を精度良く効率的に金属製管に形成できる加工方法、特に、レーザ加工による熱的影響層が存在せず、血小板の付着量を削減し、血管・赤血球の損壊を低減できる、医療用ステントに好適な加工方法を提供する。
効果 この加工方法では、レーザ照射は、パターン孔底部の不動態膜(絶縁被膜)の除去のために照射され、レーザ照射により金属の除去を行うものではないから、レーザ照射による熱的影響層や溶融凝固物が発生せず、特に、ステントにおいては、血小板の付着量を削減し、血管・赤血球の損壊を低減できる。
技術概要
図1は、加工方法の説明図である。ステントの加工方法は、金属製管の外表面全体に絶縁被膜を形成し、次に、パターン孔を形成する部分の絶縁被膜を除去し、次に、電解加工により金属を除去しパターン孔を形成し、電解加工を続けているうちにパターン孔内面全体に不動態膜が生成され、それが絶縁被膜として作用するようになったら、パターン孔底面の絶縁被膜をレーザ照射により除去し、次に、パターン孔底面の絶縁被膜が除去された部分から、電解加工により金属を除去し、パターン孔が貫通するまで、電解加工、レーザ照射を繰り返す。図2は、この加工方法を実施するための加工装置を示し、金属製管にパターン孔を形成する場合に適用する。図3は、この加工方法を実施するための加工装置の他の例を示し、図3の装置で、図2と異なる主な点は、加工物である金属製管は、管軸を回転軸として、管軸を垂直な状態で回転支持され、レーザ照射装置は、電解槽の壁に設けた窓を通して、電解液中に浸漬している部分にレーザ照射を行うよう配置されている点が異なる。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 電解加工時に、パターン孔の全内面には、次第に不動態膜が生成され、不動態膜が絶縁被膜として作用するが、レーザ照射によりパターン孔底面の不動態膜だけを除去し、さらに電解加工を続行するから、パターン孔周面に生成された不動態膜は絶縁被膜として作用するので高アスペクト比のパターン孔が高精度で効率良く形成できる。
改善効果2 さらに、電解加工の電解生成物が発生しパターン孔内に堆積することがあるが、パターン孔底面の不動態膜をレーザ照射により除去する際に、パターン孔内に堆積した電解生成物も一緒に除去され、効率良くパターン孔が形成できる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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