出願番号 |
特願2008-023396 |
出願日 |
2008/2/2 |
出願人 |
国立大学法人電気通信大学 |
公開番号 |
特開2009-184932 |
公開日 |
2009/8/20 |
登録番号 |
特許第5464311号 |
特許権者 |
国立大学法人電気通信大学 |
発明の名称 |
ルシフェラーゼの発光基質 |
技術分野 |
有機材料、情報・通信、生活・文化 |
機能 |
材料・素材の製造、検査・検出、安全・福祉対策 |
適用製品 |
ルシフェラーゼ、ホタルルシフェリン類似構造を有する化合物、発光基質、ホタル生物発光系を応用した発光標識材料、合成が簡易なホタル生物発光系の基質、診断および検査機器の標識技術 |
目的 |
癌や心疾患等に対する個別化医療等の先端技術に応用するための標識技術が精力的に研究されている。また計測技術の進歩に伴いより高感度および高性能な機器や標識材料に対する需要が高まっている。現在、生物発光系を利用した赤色、青色発光等の既存製品が幾つかあるが、多現象を観測するために発光波長の最短および最長の両端の波長の更なる拡張、或いは価格面からの安価な供給が望まれている。そこで、ホタル生物発光系において、天然型ホタル発光基質以外の、広範な発光波長で発光する基質を提供する。更には、安価に合成できる基質を提供する。 |
効果 |
この技術が提供する新規な複素環化合物により、天然型ホタル発光基質以外の、広範な発光波長で発光する基質が提供される。また、この化合物により、天然型ホタル発光基質よりも合成が簡易なホタル生物発光系の基質が提供される。 |
技術概要
 |
この技術はホタルルシフェリン類似構造を有する化合物に関し、天然のホタルルシフェリンとは異なる発光波長で発光する複素環化合物に関する。この化合物は一般式Iで示される新規な複素環化合物又はその塩である。式中、R↓1、R↓2およびR↓3はH又はC↓1↓-↓4アルキルであり、X及びYはC、N、SまたはOであり、nは0、1、2または3である。望ましくはXがNであり、YがSであり、R↓1およびR↓2がメチルであり、R↓3がHであり、nが0、1または2である。更にこの新規な複素環化合物又はその塩をアデノシン三リン酸及びMg↑2↑+と共に含む発光検出のためのキット、並びにこの複素環化合物を発光甲虫ルシフェラーゼと反応させる工程とこの化合物からの発光を検出する工程とを含む発光検出方法に関する。複素環化合物の具体例として、ジメチルアニリン−ジエン型ルシフェリン(長波長の680nmの赤色の発光を有する)、ジメチルアニリン−モノエン型ルシフェリン(天然のルシフェリンとほぼ同じ565nmの黄緑色の発光を有する)、ジメチルアニリン型ルシフェリン(短波長の445nmの青色の発光を有する)或いはその塩を挙げることができる。図は、この複素環化合物及びルシフェリン類似体の生物発光スペクトルを示す。 |
イメージ図 |
|
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【可】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|