電子デバイス用防湿フィルム

開放特許情報番号
L2009005129
開放特許情報登録日
2009/9/11
最新更新日
2015/9/29

基本情報

出願番号 特願2009-147055
出願日 2009/6/19
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2011-001237
公開日 2011/1/6
登録番号 特許第5553330号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 電子デバイス用防湿フィルム及びその製造方法
技術分野 化学・薬品、無機材料
機能 材料・素材の製造
適用製品 電子デバイス用防湿フィルム
目的 変性粘土結晶を配向させ、緻密に積層させることにより、自立膜として利用可能な機械的強度を有した、電子デバイス用防湿フィルムを提供する。
効果 この防湿フィルムは、耐候性に優れ、ガスバリア性、水蒸気バリア性、柔軟性、耐熱性、電気絶縁性、及び耐水性の要件を全て満たすことを可能とする。自立膜として用いることができ、例えば、150℃を超える高温においても、化学的に安定で、ガスバリア性を保つことができる。
技術概要
変性粘土を主要構成成分とする粘土膜は、変性粘土と添加物から構成され、水蒸気バリア性を有し、水蒸気透過度が、0.2グラム/m↑2/day未満(40℃ 相対湿度90%)である。自立膜として利用可能な柔軟性と機械的強度を有し、曲げ半径3ミリメートルで、クラックが発生せずに、使用可能であり、酸素ガスに対する透過係数が、室温で、4.0×10↑−↑1↑5cm↑2s↑−↑1cmHg↑−↑1未満である。粘土膜の厚みが、0.003〜0.1mmである。変性粘土は、天然粘土、又は合成粘土を用いる。変性粘土に用いる粘土は、雲母、バーミキュライト、モンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト、マガディアイト、アイラライト、カネマイト、イライト、セリサイトのうちの一種以上である。変性粘土は、粘土にシリル化剤を反応させたものである。図にTG−DTAチャートを示す。室温〜250℃までに、吸着水の脱水による、約2パーセントの重量減少、500℃付近に、DTA曲線のシャープなピークが見られ、300〜700℃で、有機物の熱分解に伴う重量減少が、約20パーセント観察された。5パーセント減量温度は、約350℃である。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 例えば、LCD用基板フィルム、LED用フィルム、太陽電池のバックシートなどの電子デバイス用の基板や保護フィルムとして、或は、柔軟なガスシール材料、包装材料、封止材料、電気絶縁材料などとしても、好適に用いることができる。
改善効果2 例えば、金属、プラスチック、ゴム、紙、セラミックなどの表面に塗布することによって、多層膜として、或は、例えば、金属、金属酸化物、セラミックス、プラスチック、プラスチック発泡材、木材、石膏ボード、ゴムなどの表面に塗布することによって、表面保護膜として、広範に用いることが可能である。
改善効果3 耐熱性に優れているので、熱プレスにより、種々のプラスチックフィルムとダイレクトに積層が可能である。ベースフィルムとして、押出しラミネート法により、レジン(樹脂)類と積層が可能である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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