出願番号 |
特願2009-139761 |
出願日 |
2009/6/11 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2010-286038 |
公開日 |
2010/12/24 |
登録番号 |
特許第5196495号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
摺動用構造部材及びその製造方法 |
技術分野 |
機械・加工、金属材料 |
機能 |
機械・部品の製造、材料・素材の製造 |
適用製品 |
低摩擦性及び耐摩耗性を有する被膜、ダイアモンドライクカーボン多層膜、耐摩耗性に優れた摩擦摺動材、エンジン摺動部品、保油性 |
目的 |
低摩擦で保油性がよく耐焼付性及び耐摩耗性に優れた摺動部品は、基材や硬質薄膜が硬いために相手材料が柔らかいと摩耗させてしまうこと、またその逆に相手材料が十分に硬いと硬質薄膜が摩耗し、一旦摩耗してしまうとマイクロディンプルが消失し、初期の性能を維持出来ない等の問題があることに鑑み、その表面が摩耗した場合でも凹凸面を維持することのできる摺動用構造部材の提供。 |
効果 |
この摺動用構造部材によれば、基材の表面に形成された不規則な凹凸上に異種材料の膜が交互に積層されてなる多層膜を設けておくだけで、摺動用構造部材の使用によって自然発生的に新たなナノパターン溝が次々と形成されるので、たとえ、多層膜一層の厚さがナノメートル程度と小さい場合であっても長時間にわたってナノパターン溝を包含する凹凸面を維持することができる。 |
技術概要
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この技術は、基材の表面に形成された不規則な凹凸上に、異種材料の膜が交互に積層された多層膜を設けてなる摺動用構造部材とする。不規則な凹凸及び多層膜の一部が表面より研磨されて、平坦な表面となっているとよい。基材は、樹脂、セラミックス又は金属材料からなるとよい。多層膜は、金属材料又は無機材料からなるとよい。多層膜の表面を研磨することにより得られたナノパターン溝を有することにより、表面が摩耗して表面近傍のナノパターン溝が消滅しても、新たなナノパターン溝が次々と形成されるので、たとえ、多層膜一層の厚さがナノメートル程度と小さい場合であっても長時間にわたってナノパターン溝を包含する凹凸面を維持できる。したがって、摺動用構造部材表面に流体潤滑剤を供給することにより良好な潤滑状態を保つ。さらに多層膜のうち少なくとも1つの膜を低摩擦材料から形成することにより、流体潤滑に加えて固体潤滑の機能を備えた摩擦摺動材を得る。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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