出願番号 |
特願2009-053116 |
出願日 |
2009/3/6 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2009-118857 |
公開日 |
2009/6/4 |
発明の名称 |
エレクトロポレーションによる遺伝子導入法 |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
細胞に任意の蛋白質を発現させること、遺伝子操作、速やかにタンパク質の発現を行うこと |
目的 |
培養した細胞へ遺伝子導入する方法としては、リン酸カルシウム法、リポフェクション法、ウイルスベクターを用いる方法、エレクトロポレーション法などが挙げられ、これらの方法により細胞に遺伝子を導入することができるが、それらのすべては細胞の中に蛋白質を発現させるまでに数時間から数日を要するものであることに鑑み、細胞に遺伝子を導入し、導入された遺伝子を速やかに発現させる方法及びそのための装置の提供。 |
効果 |
遺伝子導入後数時間以内、好ましくは30分から2時間程度の短時間で遺伝子産物であるタンパク質が発現する。このような短時間でのタンパク質の発現が可能になることにより、タンパク質の機能をより正確に評価することが可能になる。また、遺伝子治療に応用される際に、慢性的な病気に対してのみではなく、突発的な病気やけがなどに対して、患部に特異的に必要とされる蛋白質を数十分以内に発現させる技術を提供できる。 |
技術概要
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この技術は、エレクトロポレーションの前に培地を抜き取ることで遺伝子を含有する高濃度のプラスミドDNAが細胞に直接触れるようにした点に特徴を有するため、例えば数時間以内という極めて短時間で蛋白質を培養細胞中に高効率で発現させることができることを見出したことに基づく。すなわち、細胞の培養培地を除去した後に細胞に遺伝子を含む溶液を適用し、エレクトロポレーションを行う遺伝子を細胞に導入する方法とする。細胞に導入される遺伝子が、20〜100μlの溶液として細胞に適用される。電気パルスの長さが10〜20msecであり、電気パルスの印加回数が5〜20である。培地量は、細胞を含む容器1cm↑2当たり200〜300μlである。細胞に導入される遺伝子としては、タンパク質をコードするものであれば特に限定されず、任意の遺伝子が対象になる。遺伝子は、宿主となる培養細胞にとって異種の遺伝子であってもよく、宿主由来の遺伝子を導入してもよい。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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