セラミックス多層構造体及びその製造方法

開放特許情報番号
L2009004717
開放特許情報登録日
2009/8/7
最新更新日
2011/2/4

基本情報

出願番号 特願2004-126022
出願日 2004/4/21
出願人 国立大学法人 名古屋工業大学
公開番号 特開2005-306666
公開日 2005/11/4
登録番号 特許第4654429号
特許権者 国立大学法人 名古屋工業大学
発明の名称 セラミックス多層構造体及びその製造方法
技術分野 無機材料
機能 材料・素材の製造
適用製品 セラミックス多層構造体
目的 フィルター材料や触媒坦体等として好適に用いられ得るセラミックス多層構造体を提供する。
効果 全体として、ナノメートルサイズからマイクロメートルサイズの連通気孔構造を呈しているのであり、これによって、例えば、圧力損失の少ないフィルター材料として、好適に用いられ得るものとなっている。
技術概要
 
表層部に存在する細孔よりも孔径の大きい気孔が該表層部の下側に存在し、全体として連通気孔構造を呈する多孔質セラミックス焼結体を基体として、多孔質セラミックス焼結体の表層部の平滑な表面上に、ナノメートルサイズの細孔にて構成される連通気孔構造を有するシリカ層を形成し、更に、シリカ層上に、ゼオライト結晶を生成、配向させて、ナノメートルサイズの細孔にて構成される連通気孔構造を備えたゼオライト層を形成したセラミックス多層構造体である。多孔質セラミックス焼結体の表層部に存在する細孔の孔径は10nm〜5μmであり、シリカ層に存在する細孔の孔径が0.3〜50nmであり、更に、前記ゼオライト層に存在する細孔の孔径が0.3〜50nmである。多孔質セラミックス焼結体の表層部の厚さが1〜500μmであり、シリカ層の厚さが0.02〜10μmであり、更に、ゼオライト層の厚さが0.1〜50μmである。多孔質セラミックス焼結体中に存在する気孔及び細孔の孔径は、表層部の平滑な表面に近づくに従って連続的乃至は段階的に小さくなっている。ゼオライト層は、シリカライト型ゼオライトにて構成されている。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 基体として、所定の表層部を有する多孔質セラミックス焼結体を用いているところから、その最外層に形成された、単体では大変脆いゼオライトよりなるゼオライト層も、実際の使用環境に耐え得るものとなっている。
改善効果2 このセラミックス多層構造体は、例えば、気体又は液体に含まれる特定の化学物質を除去する際のフィルター等として好適に用いられ、かかる構造体内の細孔の内部には、所定の触媒や酵素が導入可能であり、合成と精製を同時に行なうことが出来る触媒坦体等として利用することも可能であり、更には、原油を精製する際等におけるパーベーパレーション用膜(フィルター)として用いることにより、蒸留では分離不可能な、沸点差が小さい物質の分離も可能にする。
改善効果3 目的とするセラミックス多層構造体を有利に製造することが出来る。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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