サトウキビ発酵物およびこれから製造される黒糖様食品

開放特許情報番号
L2009004672
開放特許情報登録日
2009/7/31
最新更新日
2012/8/20

基本情報

出願番号 特願2007-211248
出願日 2007/8/14
出願人 沖縄県
公開番号 特開2009-044966
公開日 2009/3/5
登録番号 特許第5035679号
特許権者 沖縄県
発明の名称 サトウキビ発酵物およびこれから製造される黒糖様食品
技術分野 食品・バイオ
機能 食品・飲料の製造
適用製品 サトウキビ発酵物、サトウキビを発酵して得られる黒糖様食品
目的 サトウキビには多彩な有用成分が含まれていることが知られており、その濃縮加工製品である黒糖についても保健効果が古くから伝承的に認知されてきた。また、実際に黒糖の風味や性状に関する研究や、サトウキビまたは黒糖由来の有用成分を利用した医薬品や食品開発も行われている。しかし、サトウキビから黒糖を製造する際の工程や黒糖に含まれる成分等についての研究はあまり進んでいない。そこで、サトウキビから黒糖を製造する際の工程や黒糖に含まれる成分等について研究し、サトウキビを原料とする機能性に優れた新しい食品を提供する。
効果 サトウキビを発酵して得られるサトウキビ発酵物は、従来の黒糖原料となるサトウキビ搾汁液よりもGABAの濃度が高く、しかも、乳酸菌が産生した乳酸等の有用成分を含み、更に、サトウキビ搾汁液中のブドウ糖や果糖が資化されるため、全糖分におけるショ糖の割合が高い。従って、サトウキビ発酵物を利用して製造した黒糖様食品は、GABAの濃度や全糖分におけるショ糖の割合が高く、乳酸菌が産生した乳酸等の有用成分をも含み、これらの効果を期待した健康的な糖質食品素材に好適に利用することができる。
技術概要
このサトウキビ発酵物は、サトウキビ搾汁液に乳酸菌を接種し、乳酸発酵させて得られるものである。黒糖様食品は、この発酵物を濃縮し、固化させることにより得られる。発酵物の原料となるサトウキビは、イネ科サトウキビ属の植物で、何れの種のサトウキビも使用できる。サトウキビ搾汁液はサトウキビの全茎または内実部を搾汁して得る。搾汁液のショ糖濃度は10〜20質量%程度、特に15質量%程度が好ましい。用いる乳酸菌としては、ラクトバチルス・ブレビスが好ましい。サトウキビ発酵物の製造にあたっては、まず乳酸菌を常法によりスターターとし、これをサトウキビ搾汁液に対して好ましくは10質量%程度接種し、次いで、30℃程度で、24時間程度、pH4.0程度まで乳酸発酵させサトウキビ発酵物を得る。このサトウキビ発酵物は、公知のサトウキビ搾汁液から黒糖を製造する方法に従って、濃縮、固化することにより黒糖様食品とすることができる。濃縮には加熱濃縮や真空濃縮等を用いることができ、固化は濃縮物を冷却等することにより行われる。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

登録者名称 沖縄県

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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