スピニング加工方法及び装置

開放特許情報番号
L2009004504
開放特許情報登録日
2009/7/17
最新更新日
2015/9/29

基本情報

出願番号 特願2009-102785
出願日 2009/4/21
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2009-297787
公開日 2009/12/24
登録番号 特許第4986179号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 スピニング加工方法及び装置
技術分野 機械・加工
機能 機械・部品の製造
適用製品 スピニング加工装置
目的 ワークを回転させるための主軸と、ローラ工具を駆動するための交差した直動機構のみというスピニング加工装置の基本構成を保ちながら、断面の形状が楕円形や多角形などの異形形状をも含み、加工途中ないし加工終了時の中心軸方向がワークの回転軸方向に対して傾斜した、中心軸が湾曲した形状の製品を成形可能なスピニング加工方法及びスピニング加工装置を実現する。
効果 ワークを回転させるための主軸とローラ工具を駆動するための交差した直動機構のみというスピニング加工装置の基本構成を保ち、装置の軸数を増加させずに、加工途中ないし加工終了時の中心軸方向がワークの回転軸方向に対して傾斜した、中心軸が湾曲した形状の製品を成形することができる。
技術概要
図1は、スピニング加工装置を示す概略平面図である。スピニング加工装置10は、ワーク1を初期形状である平板1aから最終的には中心軸CLが湾曲した形状1bに加工する。ワーク1は治具2と主軸3に挟まれて固定され、モータ4によって主軸3とともに回転する。また、直動テーブル6は直動テーブル7によって主軸3と平行に前進あるいは後退する。直動テーブル6、7は、それぞれ送り量を検出するエンコーダなどの変位センサを備える。直動テーブル6、7の駆動は、ボールねじや油圧シリンダなどのアクチュエータを制御する制御装置により制御される。このスピニング加工方法及び装置では、ワーク1と加工ローラ5の接触点の軌跡を、ワーク目標形状における湾曲した中心軸CLに直交する平面内の閉軌道Oを描くようにする。図2は加工装置におけるワークと加工ローラの接触の様子を示した説明図、図3はワークと加工ローラの接触点がなす閉軌道の、成形の進行に伴う変化の様子を示した説明図、である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 素材が板状である場合に未加工部分(フランジ)が平面を保ち、フランジにしわを発生させることなく成形を進行させることができる。また、断面の形状が楕円形や多角形などの異形断面形状をも含む、中心軸が湾曲した形状の製品を成形することができる。
改善効果2 ワークを前記主軸に取り付ける際に、ワークの中心軸を前記主軸に対して傾けて取り付け、取り付けの傾き角に対して逆の方向に製品の中心軸を湾曲させるので、ワークを取り付けた治具とワークが干渉することなく、大きく湾曲した形状の製品を成形することができる。
改善効果3 ワークを回転させる主軸及びローラ工具を駆動する交差した直動機構というスピニング加工装置の基本的な構成要素のほかに、加工ローラをワークに対して公転させながら公転径を変化させる機構や、ワークを傾動かつ平行移動させる機構などを付加することが不必要であり、加工装置を小型で簡潔な構造とすることができる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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