出願番号 |
特願2009-060334 |
出願日 |
2009/3/12 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2010-215676 |
公開日 |
2010/9/30 |
登録番号 |
特許第5234976号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
ポリブチレンテレフタレートの高温水による分解法 |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
ポリブチレンテレフタレート、環境調和型ポリブチレンテレフタレート分解方法、ケミカルリサイクル、ポリブチレンテレフタレート製品のリサイクルシステム、廃棄ポリブチレンテレフタレート資源の再利用 |
目的 |
ポリブチレンテレフタレートは、電気電子部品や自動車部品などに広く用いられているエンジニアリングプラスチックであり、その簡便で、有害物質を使用せず、且つ経済的に成り立つケミカルリサイクルのプロセスの開発が望まれている。そこで、ポリブチレンテレフタレートを効率良く分解することを可能とする、環境調和型及び省エネルギー型のポリブチレンテレフタレートの分解方法を提供する。また、得られるテレフタル酸やテトラヒドロフランを原材料として、ポリブチレンテレフタレートのリサイクルシステムを提供する。 |
効果 |
このポリブチレンテレフタレートの分解法は、有害なメタノールなどの有機溶媒や硫酸などの鉱酸を触媒として使用しない環境調和型のプロセスである。この方法によれば、従来技術よりも低温、且つ短時間で、ポリブチレンテレフタレートを分解でき、エネルギーコストを低下できる。廃棄ポリブチレンテレフタレート資源から、テレフタル酸と1,4−ブタンジオール及びテトラヒドロフランを高効率で回収して、再利用することができ、ポリブチレンテレフタレートの新しいリサイクルシステムを構築し、提供することができる。 |
技術概要
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ポリブチレンテレフタレートの分解方法であって、150℃を上回る高温水を用いて、ポリブチレンテレフタレートを分解して、テレフタル酸と、1,4−ブタンジオール、更に1,4−ブタンジオールが分子内脱水反応したテトラヒドロフランを得る。ポリブチレンテレフタレートに対する水のグラム比は0.1〜100の範囲が好ましい。ポリブチレンテレフタレートの加水分解と、1,4−ブタンジオールのテトラヒドロフランへの変換反応を促進させる触媒として、反応系内に、テレフタル酸を添加し、また、二酸化炭素を充填するのが好ましい。テレフタル酸の添加量は、ポリブチレンテレフタレートに対して、グラム比で0.0075〜10倍、反応系内の二酸化炭素分圧は0.1〜5.0MPaが好ましい。反応系から、テレフタル酸と、1,4−ブタンジオールとテトラヒドロフランを分離し、ポリブチレンテレフタレートを再生産又は他の化学製品に再利用する。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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