出願番号 |
特願2009-034636 |
出願日 |
2009/2/17 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2010-189524 |
公開日 |
2010/9/2 |
登録番号 |
特許第5283080号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
ポリイミド微粒子分散液、ポリイミド微粒子及びそれらの製造方法 |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
ポリイミド微粒子分散液、ポリイミド微粒子およびその製造方法、ナノサイズポリイミド微粒子、ポリイミド微粒子の高濃度分散液 |
目的 |
ポリイミドを微粒子化した材料は、ポリイミドの優れた諸特性と、その形状の組合せで、新しい利用分野が広がる傾向にある。その製造技術につき種々の提案があるが、大量の溶媒使用による環境負荷の問題、サイズがマイクロメートルオーダーであったり、出発物質として保存が難しいポリアミック酸前駆体であったり、0.002重量%程度と希薄な分散液である等、問題が多かった。そこで、かかる問題を解消した、ナノメートルサイズのポリイミド微粒子が高濃度に分散したポリイミド微粒子分散液並びにポリイミド微粒子、及びそれらの製造技術を提供する。 |
効果 |
ナノメートルサイズのポリイミド微粒子が0.1wt%から5wt%の高濃度で分散した微粒子分散液が得られる。ポリイミド微粒子分散液から、単分散の形態で分散媒に再分散可能なポリイミド微粒子を製造することができる。この方法で作製した単分散の形態で分散媒に再分散可能なポリイミド微粒子を提供することができる。環境に対して低負荷な製法で、例えば、粒径10〜300nmのナノサイズのポリイミド微粒子を大量供給することを可能とするポリイミド微粒子分散液並びにポリイミド微粒子の量産技術を確立することが可能である。 |
技術概要
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このポリイミド微粒子分散液の製造方法は、ポリイミドの前駆体ポリマーであるポリアミド酸を、ポリイミドを溶解させずポリアミド酸を溶解させる溶媒に溶解させ、この溶液と脱水環化試薬を所定の温度に加熱した耐圧容器に入れ、更に、二酸化炭素を常圧以上まで充てんし、ポリアミド酸をポリイミドへ転化させた後に、二酸化炭素を排出することにより、10nmから300nmのサイズのポリイミド微粒子が高濃度で分散した分散液を製造することからなる。二酸化炭素の充てん圧力は、5Mpaから30MPaであり、好ましくは、5〜10MPaである。耐圧容器の加熱温度は、0℃から100℃であり、約20〜60℃の範囲であることが好適である。ポリイミド微粒子分散液の濃度が、0.1wt%から5wt%の高濃度であり、10nmから300nmのサイズのポリイミド微粒子が高濃度に分散した分散液を製造することができる。より好適には、例えば、この分散液より、10nmから40nmのサイズのポリイミド微粒子が0.1wt%から5wt%の高濃度で分散したポリイミド微粒子分散液を調製できる。図は、微粒子のSEM写真と動的光散乱測定による粒径分布を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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