出願番号 |
特願2009-033820 |
出願日 |
2009/2/17 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2010-192575 |
公開日 |
2010/9/2 |
登録番号 |
特許第5142292号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
焼結磁石のリサイクル方法 |
技術分野 |
金属材料、電気・電子 |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
ネオジム焼結磁石、希土類焼結磁石、焼結磁石のリサイクル方法、希土類合金の回収、ネオジム合金の回収 |
目的 |
ネオジム磁石はハードディスクドライブや、モータやスピーカ等の駆動に広く用いられる強力な磁石である。ネオジム磁石に含まれるネオジム及びジスプロシウムは希土類元素に属する高価な金属で、磁石製造工程でも磁化前のネオジム合金原料として現在でも工程内リサイクルされている。しかし、使用済み製品に関しては、ネオジム磁石をそのまま回収し再利用する技術は見られるものの、汎用装置を使用して使用済み製品からネオジム合金をリサイクルする技術はない。そこで、汎用装置を利用して高品位・高回収率でネオジム合金を回収できる方法を提供する。 |
効果 |
最初に、ネオジム焼結磁石等の希土類焼結磁石を組込んだ使用済み製品全量を加熱脱磁するので、全工程を通じて汎用装置の組み合わせにより、容易にネオジム及びジスプロシウムを含むネオジム合金等の希土類合金の濃縮物を得ることができる。また、この方法は、最初に非磁性材料を使用した破砕機で製品を破砕し、磁選し、その後加熱脱磁することもでき、この場合は、加熱処理にかかるエネルギーを低く抑えることができ、非磁性材料を使用した破砕機を用いる以外は、汎用装置の組み合わせによりネオジム合金等の希土類合金の濃縮物を得ることができる。 |
技術概要
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希土類焼結磁石が一部品として組み込まれた使用済み製品から希土類合金を回収する焼結磁石のリサイクル方法で、この使用済み製品を加熱して希土類磁石の脱磁を行う加熱脱磁工程と、加熱脱磁後、製品を破砕し、希土類焼結磁石が脆性的に破壊し微細化する破砕A工程と、破砕後、磁着物と非磁着物とに分離する磁選工程と、磁選後、磁着物を粗粒子群と微粒子群とに篩分けし、破砕A工程により微細化した希土類焼結磁石を微粒子群として選別する篩分1工程と、篩分1後、微粒子群を粉砕する粉砕工程と、粉砕工程で粉砕されたものを、粗粒子群と微粒子群とに篩分けし、粉砕により微細化した希土類焼結磁石を微粒子群として選別して希土類合金を回収する篩分2工程と、を備えた焼結磁石のリサイクル方法である。また、先ず製品を破砕し、磁選し、加熱脱磁といった工程を採ることもできる。なお、このように、製品の破砕、篩分、粉砕、篩分によって微粒子群として回収する方法は、焼結部品が破砕及び粉砕時に微細化することを利用するものであるから、焼結部品を組み込んだ使用済み製品から、焼結材料を回収するリサイクル方法にも適用可能である。図は、HDDに適用した例のプロセスフローの説明図である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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