キトサン/セリシン複合体ナノファイバー及びその人工皮膚への利用

開放特許情報番号
L2009004341
開放特許情報登録日
2009/7/10
最新更新日
2011/10/21

基本情報

出願番号 特願2006-355381
出願日 2006/12/28
出願人 国立大学法人福井大学
公開番号 特開2008-163520
公開日 2008/7/17
登録番号 特許第4821004号
特許権者 国立大学法人福井大学
発明の名称 キトサン/セリシン複合体ナノファイバー及びその人工皮膚への利用
技術分野 食品・バイオ
機能 安全・福祉対策
適用製品 キトサン/セリシン複合体ナノファイバー、人工皮膚
目的 人工皮膚などの人工臓器用の素材として、あるいは創傷被覆材として安全であり、しかも組織再生能力の高い医療用材料及び、これを利用した人工臓器や創傷被覆材などを提供する。
効果 このキトサン/セリシン複合体のナノファイバーは、従来のミクロンオーダーの繊維に比較して非常に大きな比表面積を有するため、この繊維から得られる不織性の薄膜やマットは、高度の気孔率を有する。
技術概要
 
キトサンとセリシンの複合体を含む、平均直径が50〜500nmの繊維である。キトサンとセリシンの重量比が60〜90:40〜10であり、好ましくは80:20である。さらに、合成高分子材料を含む。合成高分子材料は、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、及びPVPのいずれか1以上である。キトサンとセリシンを酸の存在下に水に溶解し、この水溶液を電界紡糸する繊維の製造方法である。酸は酢酸である。この水溶液に、ポリエチレンオキサイドを溶解させることを含む。この繊維からなるマット、マットからなる医療用材料である。人工皮膚、創傷被覆材であるの医療用材料である。キトサンは、主にカニやエビなどの甲殻類、あるいは昆虫、貝、キノコ等から得られるキチンを脱アセチル化して得られる多糖類であり、脱アセチル化度が最適には90%程度以上のものが使用される。セリシンは、蚕の繭中にフィブロインを取り囲むかたちで20〜30%含まれるたんぱく質であり、絹糸(フィブロイン糸)を得るための精錬行程における廃液から回収して得られる。
実施実績 【試作】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 体液の吸収性にも優れ、止血作用や細菌増殖抑制作用を有するため、人工皮膚や創傷被覆材として使用したときには、この薄膜ないしマットを損傷部位へ当接すると、損傷面へよく接着し、接着面積が大きく、また、この繊維間の隙間構造(気孔構造)はin vivoに近似するため、細胞・組織の再生に有利である。
改善効果2 この薄膜ないしマットは、柔軟性が極めて高いため、損傷面への装着感に優れる。本発明に係るキトサン/セリシン複合体の創傷治癒促進効果は、キトサン単独のものに比較して顕著に優れる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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