培地添加因子

開放特許情報番号
L2009004337
開放特許情報登録日
2009/7/10
最新更新日
2013/1/21

基本情報

出願番号 特願2007-069284
出願日 2007/3/16
出願人 国立大学法人福井大学
公開番号 特開2008-228587
公開日 2008/10/2
登録番号 特許第5140829号
特許権者 国立大学法人福井大学
発明の名称 培地添加因子
技術分野 食品・バイオ
機能 その他
適用製品 培地添加因子
目的 動物細胞の培養に際し、非常に有効であるが問題の多いウシ胎仔または仔ウシ血清の使用量を極力減らす事を可能にすると共に、通常より優れた細胞増殖効果および目的有用産物の産生促進効果をもたらす添加因子(添加剤)を提供する。
効果 フルクタンを有効成分とする安価で安全性の高い優れた細胞培養用培地添加因子を提供できる。この培地添加因子は、培養培地に添加することで、細胞の形態や種類を問題にせず増殖を促進させ、さらにタンパク質生産などの細胞機能を発揮させる事ができる。この培地添加因子を培地に添加すると、細胞の生存率や冷凍保存性も高めることもできる。
技術概要
 
フルクタンを有効成分として含有する、培地添加因子、培地添加因子を含む、培養用培地、動物細胞を該培地添加因子を含む培養用培地で培養する動物細胞の培養方法である。フルクタンは、フルクトースのみからなるホモ多糖であり、主に微生物および植物内に存在している。フルクタンには、禾本科植物の葉や茎などに存在し、また、細菌の作用により蔗糖から生成される細菌分泌多糖であるレバン(D−フラクトフラノースがβ2→6結合)、キク科、ユリ科、アヤメ科、ラン科植物の根、根茎、殻物などに存在するイヌリン(D−フラクトフラノースがβ2→1結合)、ラッキョウ、ニンニク、タマネギなどのネギ属植物の球根に含まれるフルクタンなどであり、このフルクタンは、レバン、イヌリン、ネギ属植物由来フルクタンの何れをも含む。フルクタンが植物の根または根茎由来である。この培地添加因子の含有量は、通常、有効成分(フルクタン)量として、より好ましくは、0.0005〜0.1重量%である。この培地添加因子は少量でも充分な効果を示すが、水溶性に優れ且つ安全性も高い為、必要に応じて多量に添加することも可能である。
実施実績 【試作】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 フルクタンは天然物由来であり人体への安全性が高いので、この培地添加因子を添加した培地で培養した細胞は、臨床診断薬(抗体)生産、タンパク質医薬生産、再生医療・細胞治療への応用が可能である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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