出願番号 |
特願2009-524450 |
出願日 |
2008/7/15 |
出願人 |
国立大学法人京都大学 |
公開番号 |
WO2009/014026 |
公開日 |
2009/1/29 |
登録番号 |
特許第5516950号 |
特許権者 |
国立大学法人京都大学 |
発明の名称 |
吸引器具、吸引システムおよび吸引方法 |
技術分野 |
生活・文化 |
機能 |
機械・部品の製造 |
適用製品 |
吸引器具、吸引システム |
目的 |
管腔の閉塞を生じることなく粘性のある物質または流体(粘性物質)を短時間で且つ無駄な労力を要せずに吸引除去することができる吸引器具、吸引システムおよび吸引方法を提供する。 |
効果 |
吸引対象物である粘性物質が陰圧の作用によって吸引管内に吸引される際に、吸引管の内周面全体が薄層状液体で覆われた状態になることで、ハイドロプレーニング現象(自動車が一定以上の速度で走行中にタイヤと路面との間に薄い水の膜が張り、タイヤが路面をグリップしなくなってスリップなどが起こりやすくなる現象)と同様の原理で、吸引管内周面に対する粘性物質の接触抵抗が著しく低下し、従来装置と同一の吸引力であっても吸引管の閉塞を生じることなく粘性物質を短時間で、且つ、無駄な労力を要せずに吸引除去することができる。 |
技術概要
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図1は耳鼻科用の吸引システム1の全体概略構成を示す。吸引システム1は、吸引器具10を備える。吸引器具10の基端側は二股に分岐しており、一方の分岐端31aには液体供給部20が接続され、他方の分岐端31bには、ほぼL字状に曲がったパイプ状ハンドル部22の一端部が接続されている。ハンドル部22は、例えば医師が吸引処置を行う際に手で把持する。液体供給部20には、粘性の低い液体を収容した点滴バッグ12、点滴筒14、ローラー流量調整弁16、柔軟な樹脂製チューブ18からなる、一般に使用される点滴セットを用いることができる。ここで、液体は、安価で入手容易で環境にも優しいことから、水であることが好ましい。図2は吸引器具10の断面を示す。吸引器具10は、基端側が二股に分岐したアダプター部30と、このアダプター部30に各基端部がそれぞれ固定された外管36および吸引管38とからなっている。図3は図2におけるA−A断面図である。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【可】
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特許権実施許諾 |
【可】
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