出願番号 |
特願2008-323941 |
出願日 |
2008/12/19 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2010-143127 |
公開日 |
2010/7/1 |
登録番号 |
特許第5099520号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
貴金属粒子が基材表面に存在する物、積層体およびそれらの製造方法 |
技術分野 |
機械・加工 |
機能 |
表面処理 |
適用製品 |
界面活性剤処理、貴金属ゾル、無電解メッキ |
目的 |
粒子の一部が基材に埋まった多数の貴金属ナノ粒子が基材表面に存在する物であって、粒子の全ての部分が基材中に埋め込まれた状態の貴金属ナノ粒子は実質的に存在しない物、およびその物をより簡単に製造する方法の提供。 |
効果 |
本技術によれば、粒子の一部が基材に埋まった貴金属粒子が基材表面に存在する物であって、粒子の全ての部分が基材中に埋め込まれた貴金属粒子は存在しない物が得られる。所謂ナノ粒子が基材中に一部埋まり、一部露出した状態で基材表面に存在しているので、例えば触媒としての機能等の貴金属粒子が有する機能を効率的に果たすことができる。 |
技術概要 |
この技術では、陽イオン性界面活性剤処理したポリマー表面に貴金属ゾルを接触させて固定化した後、ポリマーのガラス転移点以上でかつ融点以下の温度で加熱すると、意外にも貴金属ナノ粒子がポリマー中に一部分が埋まり込む状態でポリマー表面に存在し、粒子の全ての部分が基材に埋まっている貴金属ナノ粒子は存在しないことを見出した。また、ポリマー表面の貴金属ナノ粒子面に粘着テープを付着させた後に、粘着テープを引き剥がしても粘着テープに粘着面には貴金属ナノ粒子を確認することが出来ないほど、貴金属ナノ粒子はポリマー表面に強く固定されることを見出した。さらに、ポリマー表面が親水性の場合には、貴金属ゾルを塗布した後に加熱しても同じ効果が得られることを見出した。すなわち、本技術は基材表面に粒径が10nm以下の貴金属粒子が存在する物であって、貴金属粒子はその粒子の一部分が基材中に埋まっており、粒子の全ての部分が基材に埋まっている貴金属粒子は存在しないことを特徴とする貴金属粒子が基材表面に存在する。また、基材が熱可塑性ポリマーまたは加熱により軟化するポリマーである。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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