出願番号 |
特願2005-369037 |
出願日 |
2005/12/22 |
出願人 |
国立大学法人 千葉大学 |
公開番号 |
特開2007-171552 |
公開日 |
2007/7/5 |
登録番号 |
特許第4649614号 |
特許権者 |
国立大学法人 千葉大学 |
発明の名称 |
位相共役鏡 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
機械・部品の製造 |
適用製品 |
超短波パルスレーザー、空間反転性、位相歪、自動補償、熱収差、ビーム品質、高出力レーザー |
目的 |
位相共役鏡を用いた場合であっても、波長帯域幅と応答速度がトレードオフの関係にあること、また、BaTiO↓3結晶の屈折率波長分散が大きいことから、近赤外のサブピコ秒からフェムト秒パルスに対して時間応答性、反射率が低く、更には、光吸収を伴う非線形現象であるため光損傷閾値が低い、といった課題が残ってしまうことに鑑み、より高反射率、広帯域、高速応答、高光損傷閾値を示す位相共役鏡の提供。 |
効果 |
位相共役鏡1は、バナデート混晶を用いてなる。バナデート混晶とは、希土類元素とバナジウムの複合酸化物からなる結晶が複数混在したものをいう。この構成により、より高反射率、広帯域、高速応答、高光損傷閾値を示す位相共役鏡を提供することができる。 |
技術概要
 |
この技術は、位相共役鏡において、バナデート混晶を用いてなる。位相共役鏡は、バナデート混晶を利用することにより利得飽和効果を最大限利用し、サブピコ秒〜フェムト秒に至る近赤外超短波パルス光に対する究極的な性能(高反射率、超広帯域、超高速応答、高光損傷閾値)を示す。利得飽和効果とは、レーザー素子中で誘導放出を介して起こるレーザー利得の飽和が起源となる非線形光学効果である。位相共役鏡に十分広い利得帯域幅さえあれば、利得飽和効果によって形成される位相共役鏡は、潜在的に応答速度が桁違いに速く(1ピコ秒より小さく)、また、レーザー増幅を受けるため位相共役反射率が極端に大きくなる(100%より大きくなる)。更には、吸収を殆ど伴わないため損傷閾値が高い(GW/cm↑2程度)など従来の位相共役鏡を遥かに凌駕する性能を示す。従って、高出力レーザーにこの位相共役鏡を適用すれば、平均出力100W、パルスエネルギー10mJを超える高品位超短波パルスレーザーも可能になる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|