出願番号 |
特願2005-362376 |
出願日 |
2005/12/15 |
出願人 |
国立大学法人 千葉大学 |
公開番号 |
特開2007-165199 |
公開日 |
2007/6/28 |
登録番号 |
特許第4552014号 |
特許権者 |
国立大学法人 千葉大学 |
発明の名称 |
有機透明導電体材料とその作製方法 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
機械・部品の製造、材料・素材の製造 |
適用製品 |
透明導電体材料、画像表示パネル面、太陽電池パネル面、電極、タッチパネル |
目的 |
比較的厚膜にして機械的強度を上げた場合にも良好な透明性を保ち、かつ作製(合成)が容易であるが故コストが低く抑えられる有機透明導電体材料は未だ実現されていないことに鑑み、安価な市販試薬を用いた平易な電解重合のプロセスにより、有機膜を形成し、しかる後に金属と接触させることによって、機械的強度に優れ、かつ実用に耐える電流の注入・引き出しが可能なハイブリッド透明導電体を形成することの実現。 |
効果 |
カルバゾールあるいはその誘導体を用いるので、材料コストがかからない。また有機物質との電子的(あるいは化学的)相互作用が高い。さらに、厚膜にしても、着色してしまう問題がない。さらに、これまでに殆ど作製例のない機械的強度に優れた有機透明導電体膜を形成することができる。 |
技術概要
 |
この技術は、カルバゾールおよびその誘導体の溶液を飽和カロメル参照電極に対し、電解電位+0.5V〜+1.8Vの範囲で電解し、陽極上にアニオンがドーピングされた緑色のポリカルバゾール膜を形成(電解重合)させた後、カルバゾール膜の物質量に対して最適な物質量の金属と接触させることにより、電気伝導性を有する透明ハイブリッド膜を形成する有機透明導電体の形成方法である。電位が+1.8Vよりも貴な電位になると、カルバゾールの窒素部位同士が連結し、電気伝導性や通電に対して耐久性の悪い9,9’−ジカルバジルが生成してしまう。また、+1.8Vよりも貴な電位は、溶媒や添加塩の分解が起こり、カルバゾールの電解重合には望ましくない。陽極としては、導電材料であり、かつ飽和カロメル参照電極に対して+0.5V〜+1.8Vの電位で溶解しない金属、例えばPt,Au,ステンレスなどの金属や炭素材料が望ましい。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|