窒素固定活性の高い根粒を着生する植物の作出法

開放特許情報番号
L2009001901
開放特許情報登録日
2009/3/14
最新更新日
2011/3/18

基本情報

出願番号 特願2007-508097
出願日 2006/3/3
出願人 国立大学法人 鹿児島大学
公開番号 WO2006/098225
公開日 2006/9/21
登録番号 特許第4677568号
特許権者 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 窒素固定活性の高い根粒を着生する植物の作出法
技術分野 食品・バイオ
機能 食品・飲料の製造、環境・リサイクル対策
適用製品 窒素固定活性の高い根粒を着生する植物の作出、植物栽培における窒素固定量の増大、根粒着生植物の収量又は生長量の増大、土壌中の窒素量を増大させて土壌の肥沃化、荒廃地の緑化
目的 マメ科植物の根粒細胞には、マメ科植物だけが持つ共生型グロビン遺伝子が非常に強く発現しており、根粒以外の組織には全く存在していない。共生型グロビン遺伝子の遺伝子産物である共生型ヘモグロビンは、酸素分圧を調節する機能を担うとされている。全ての植物は全ての組織にグロビン遺伝子を持つが、マメ科植物の根粒に存在する共生型グロビン遺伝子とは異なる(非共生型グロビン遺伝子)。この技術は、この非共生型グロビン遺伝子に着目して、窒素固定活性が増大した根粒を着生しうる根粒着生植物の作出を提供する。
効果 この根粒着生植物の作出法により、根粒の窒素固定活性を格段に向上させた根粒着生植物を得ることができる。この根粒着生植物を栽培することにより植物栽培における窒素固定量を増大させる方法は、この根粒着生植物の収量又は生長量を増大させるとともに、土壌中の窒素量を増大させて土壌を肥沃化し、また荒廃地等を緑化する目的のために使用することができる。
技術概要
この技術は、非共生型グロビン遺伝子を根粒着生植物中で過剰発現させることにより、窒素固定活性が増大した根粒を着生しうる根粒着生植物を作出し、そして根粒において高い窒素固定活性を示す根粒着生植物を提供する。この技術は、ミヤコグサ非共生型グロビン遺伝子を導入して過剰発現させたミヤコグサ、及びヤシャブシ非共生型グロビン遺伝子を導入して過剰発現させたミヤコグサが、窒素固定活性の高い根粒を着生することを知り、その知見をもとに完成された。非共生型グロビン遺伝子として好ましい、6つのDNAが示される。この方法においては、好ましくは、過剰発現プロモーターに連結された非共生型グロビン遺伝子を根粒着生植物に導入することにより、非共生型グロビン遺伝子を過剰発現させる。この方法により、野生株と比較して窒素固定活性が少なくとも3倍に増大した根粒を着生できる根粒着生植物を作出することができる。作出される根粒着生植物は、10〜100nM/min/gの窒素固定活性を示す、窒素固定活性が増大した根粒を着生することができる。非共生型グロビン遺伝子を過剰発現させる根粒着生植物として好ましい植物はマメ科植物である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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