出願番号 |
特願2007-503723 |
出願日 |
2006/2/17 |
出願人 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
公開番号 |
WO2006/088123 |
公開日 |
2006/8/24 |
登録番号 |
特許第4649621号 |
特許権者 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
発明の名称 |
バイオディーゼル燃料の精製方法 |
技術分野 |
有機材料、食品・バイオ |
機能 |
環境・リサイクル対策、材料・素材の製造 |
適用製品 |
バイオディーゼル燃料 |
目的 |
現在、最も一般的なバイオディーゼル燃料化は、アルカリ触媒を用いたエステル交換法であるが、このアルカリ触媒法は、生成したエステル化合物中に未反応のメタノールやアルカリ金属類、副生物である遊離グリセリンが含まれるという問題がある。この問題点の解決に向けて通常、水洗による精製が行われているが、この方法は廃水処理にかかるコストが高く、廃水処理に大きなエネルギーを要するという問題がある。かかる問題に対応できる精製方法を提供する。 |
効果 |
この技術によると、粗製バイオディーゼル燃料の精製で発生する廃水を完全に又は大幅に削減して、バイオディーゼル燃料からメタノール、アルカリ金属類(例えば、カリウム、ナトリウム)、副生物である遊離グリセリン等の不純物を除去することができる。 |
技術概要
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バイオディーゼル燃料を精製する方法であり、次の方法の何れかによる。@粗製バイオディーゼル燃料に電界を印加する方法;A粗製バイオディーゼル燃料を加熱する方法;B粗製バイオディーゼル燃料に水を添加し、W/Oエマルションを形成させた後、解乳化する方法。電界を印加する方法においては、電界強度0.01〜5kV/cm、より好ましくは0.1〜2.5kV/cmで行う。加熱する方法においては、加熱温度は60〜110℃、より好ましくは70〜95℃である。乳化する方法において添加する水は0.01〜5v/v%、好ましくは、0.5〜3v/v%で、また、無機のカルシウム塩又はマグネシウム塩のような解乳化剤を含む水を添加することができる。また、Bの方法において、電界を印加するか或いは加熱することにより解乳化することができる。粗製バイオディーゼル燃料としては、特に制限はないが、アルカリ触媒を用いたエステル交換法により得られた粗製バイオディーゼル燃料が挙げられる。原料となる油は、廃食用油、バイオマス作物由来の新油、菜種油、ひまわり油、大豆油、パーム油、サラダ油が挙げられる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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