出願番号 |
特願2005-337656 |
出願日 |
2005/11/22 |
出願人 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
公開番号 |
特開2007-135543 |
公開日 |
2007/6/7 |
登録番号 |
特許第4774514号 |
特許権者 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
発明の名称 |
超音波による卵子またはクローン胚の活性化方法ならびに該方法により活性化したクローン胚からのクローン動物の作出 |
技術分野 |
食品・バイオ、生活・文化 |
機能 |
食品・飲料の製造、安全・福祉対策 |
適用製品 |
クローン動物、超音波照射による卵子またはクローン胚の活性化 |
目的 |
卵子の人為的活性化法として、各種化学物質で処理する方法と、電気パルスの印加による方法があるが、化学物質での処理が効果的でなく、電気パルスの印加が広く用いられてきた。しかし、クローン動物の作出は低い値にとどまり、電気パルスの印加に替わる新しい活性化法が望まれていた。最近、超音波を用いた遺伝子導入法が開発されたが、効率的な活性化を誘起する超音波照射条件は解明されてなかった。この技術は、超音波照射により卵子またはクローン胚を活性化させる、最適化した方法を提供するとともに、クローン動物を作出する方法を提供する。 |
効果 |
この超音波による卵子またはクローン胚活性化法により、適切なduty比の超音波を用いて、簡単な操作で短時間に効率的に卵子またはクローン胚の活性化を誘起することができる。さらに、活性化したクローン胚を用いて効率的にクローン動物を作出できる。 |
技術概要
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哺乳動物卵子または哺乳動物クローン胚に超音波を照射して、人為的に細胞を活性化し胚の発生を開始させる方法であって、duty比が10〜30%の超音波を照射する卵子またはクローン胚の活性化方法である。ブタ、ミニブタ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコ等あらゆる哺乳動物について、卵子またはクローン胚を活性化できる。照射する超音波のduty比は、卵子を活性化する場合は、好ましくは20〜30%、特に好ましくは30%であり、また、クローン胚を活性化する場合は、好ましくは10〜20%、特に好ましくは10%である。超音波強度は、25〜85V、好ましくは65V、出力周波数は、1〜3MHz、好ましくは1MHz、Burst rateは、10〜40Hz、好ましくは10Hzである。また、照射時間は、10〜120秒、好ましくは10〜60秒、さらに好ましくは15〜45秒である。超音波処理により活性化させたクローン胚を用いて、クローン動物を作出するには、超音波処理により活性化させたクローン胚をレシピエント雌哺乳動物の卵管あるいは子宮に移植すればよい。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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