抗炎症剤または抗炎症作用を有する飲食品

開放特許情報番号
L2009001882
開放特許情報登録日
2009/3/14
最新更新日
2012/10/18

基本情報

出願番号 特願2005-315406
出願日 2005/10/28
出願人 国立大学法人 鹿児島大学
公開番号 特開2007-119412
公開日 2007/5/17
登録番号 特許第5076136号
特許権者 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 抗炎症剤または抗炎症作用を有する飲食品
技術分野 化学・薬品、食品・バイオ、生活・文化
機能 材料・素材の製造、食品・飲料の製造、安全・福祉対策
適用製品 抗炎症剤、抗炎症作用を有する飲食品、茶化合物を用いた飲食品または医薬品、プロスタグランジン生合成阻害剤、シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、ポリフェノール誘導体
目的 従来、8種類の茶カテキン類にシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害活性が認められたが、茶葉に含まれるテアシネンシン類以外にCOX−2阻害活性を有することは知られておらず、また、テアシネンシン類にプロスタグランジンE2(PGE2)生合成の阻害作用は知られていなかった。もしこれらの茶化合物にCOX−2阻害活性の効果やPGE2生合成阻害活性の効果が確認できれば、8種類の茶カテキン類以外の茶化合物も抗炎症剤として使用できると考えられる。このような考えにもとづき、茶由来の化合物から新しい抗炎症剤を提供する。
効果 緑茶、烏龍茶、紅茶から分離された茶化合物について、慢性炎症に引き起こす酵素COX−2およびその産物であるPGE2を標的として調べ、18種類の茶化合物がCOX−2の発現或いはPGE2の産生を抑制することを確かめ、新しい抗炎症剤および抗炎症作用を有する飲食品の提供を可能にした。
技術概要
緑茶(不発酵茶)、烏龍茶(半発酵茶)、紅茶(強発酵茶)、黒(プーアル)茶(後発酵茶)などのいわゆる茶葉から抽出した、図の(1)〜(4)、(9)、(10)、(11)〜(14)の化合物を含む14種類の茶化合物が、シクロオキシゲナーゼ(COX−2)阻害作用、及びプロスタグランジン生合成阻害作用を有することが明らかとなり、また、烏龍茶(半発酵茶)、紅茶(強発酵茶)、黒(プーアル)茶(後発酵茶)などのいわゆる発酵茶葉から抽出した、図の(15)〜(18)の4種類の茶化合物が、プロスタグランジン生合成阻害作用を有することが明らかとなった。これ等の有効成分として用いられる化合物はいずれも、茶葉から常法による抽出により単離できる。抽出方法は、新鮮チャ葉または上に述べた茶葉から水や、低級アルコール、アセトンなどの水溶性有機溶媒、水性有機溶媒と水との混合溶媒を用いて、常法に従い、抽出することができる。また、化学的な合成法により合成することもできる。これ等化合物は茶由来の化合物を有効成分として含有する抗炎症剤および抗炎症作用を有する飲食品として用いられる。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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