出願番号 |
特願2005-295476 |
出願日 |
2005/10/7 |
出願人 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
公開番号 |
特開2007-101504 |
公開日 |
2007/4/19 |
登録番号 |
特許第4660764号 |
特許権者 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
発明の名称 |
石炭中のフッ素の定量方法 |
技術分野 |
化学・薬品、電気・電子 |
機能 |
検査・検出、環境・リサイクル対策、材料・素材の製造 |
適用製品 |
石炭中のフッ素の定量、石炭火力発電、低品位炭(高灰分炭)、石炭の燃焼により放出されるフッ素による環境汚染対策 |
目的 |
石炭の需要増大で、低品位炭(高灰分炭)の使用がふえている。石炭にはフッ素が含まれており、灰分量が多いほどフッ素含有量が高く、燃焼により放出されるフッ素に起因する環境への影響が懸念されている。このことと関連して、石炭中のフッ素の定量方法の主流となっているpyrohydrolysis法(加水分解法により石炭からフッ素を回収し溶液化する方法)の処理の煩雑さ、習熟の必要性、定量に長時間を要するといったことが問題になっている。そこで、簡易で正確な分析を行える石炭中のフッ素の定量方法を提供する。 |
効果 |
この技術によると、酸素フラスコ燃焼法を採用してフッ素の溶液を取得するので、正確で、且つ簡易にフッ素の定量を行うことができる。 |
技術概要
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この石炭中のフッ素の定量方法は、石炭を含む試料を酸素フラスコ燃焼法により燃焼させることにより、石炭中から発生したフッ素が溶解した溶液を得る工程と、溶液中のフッ素濃度を測定する工程とからなる。このフッ素が溶解した溶液を得る工程は、まず、濾紙の中央に試料を置く。試料は、例えば石炭の粉末、触媒及び副触媒からなる。次に、導火部を固定したまま濾紙を縦方向に三つ折りする。その後、濾紙を横方向に三つ折りする。その後、試料を包含した濾紙を燃焼フラスコの共栓部(ガラス栓)に取り付けた白金バスケットに入れる。また、燃焼フラスコの三角フラスコには、少量の吸収剤を入れ、更に酸素を満たしておく。そして、濾紙の導火部に点火し、濾紙が固定された白金バスケットを三角フラスコに挿入し、内部で試料を燃焼させる。そして、燃焼終了後に燃焼フラスコを傾斜させて2分間振盪し、その後1時間放置することにより、燃焼により発生したフッ素を吸収剤に吸収させる。このようにして、フッ素を溶液化する。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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