出願番号 |
特願2005-031896 |
出願日 |
2005/2/8 |
出願人 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
公開番号 |
特開2006-217823 |
公開日 |
2006/8/24 |
登録番号 |
特許第4320403号 |
特許権者 |
国立大学法人 鹿児島大学 |
発明の名称 |
天然ろ過助剤を用いる焼酎もろみの固液分離方法 |
技術分野 |
食品・バイオ |
機能 |
食品・飲料の製造、材料・素材の製造、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
焼酎もろみの固液分離、焼酎製造、発酵もろみ、発酵もろみ固形分、発酵もろみ酢、発酵もろみを固液分離して得られる固形部を含有する食品素材 |
目的 |
焼酎はもろみの蒸留で製造される。近年、焼酎生産量増大で、蒸留残渣量も増加している。蒸留残渣の代表的な食品への利用はもろみ酢で、もろみを蒸留してアルコール分(焼酎)を得た後の副産物である蒸留残渣の圧搾ろ過または遠心分離等により製造される。しかし、蒸留残渣に、原料由来の不溶性固形物が多く含まれ、ろ過性が悪い。この蒸留残渣の不溶性固形部は飼料や肥料に利用できるが、ろ過分離が困難で有効利用がなされていない。そこで、発酵もろみの固液分離を容易にし、その固形部を有効に食品素材として利用する。 |
効果 |
この方法によれば、焼酎もろみの固液分離を短時間でかつ効率的に行う方法が提供される。この方法により得られた焼酎もろみ固形部は、天然ろ過助剤として用いる澱粉粕や破砕米が吸着しているため、各種栄養分や食物繊維分に富む食品素材として有用である。また、固形部を排出しない環境負荷のない焼酎製造システムとしても有用である。 |
技術概要 |
焼酎もろみを、天然ろ過助剤を用いてろ過し、もろみ液部ともろみ固形部とに固液分離する方法、及びこの方法で得られる固形物に関する。この技術の特徴は@焼酎の製造工程で得られるもろみを、蒸留前に固液分離すること、および、Aその固液分離のためのろ過に、天然ろ過助剤を用いるところにある。固液分離後の固形部を、天然ろ過助剤と分けずにそのまま食品素材として再利用する。従って、食品素材として利用可能な天然物、例えば、破砕米、或いは澱粉粕が好適に用いられる。このようにすることで、そのまま、あるいはそのままエタノール発酵して機能性食品素材にできる。天然ろ過助剤の粒度は、作業性(ろ過時間、回収率)の向上の点から、0.5〜5.0mm程度で、破砕米の場合、好ましくは2.0〜3.0mmである。天然ろ過助剤は蒸熱処理して用いてもよく、蒸熱処理は市販のオートクレーブ装置を用い、例えば110〜120℃、20〜30分間行う。使用態様は、天然ろ過助剤を用いてろ過床をつくりこれにもろみを透過する方法、もろみと天然ろ過助剤を混合してからフィルターろ過する方法の何れでもよい。一般的には、もろみ100重量部に天然ろ過助剤を5〜10重量部用いる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|