ヘリコバクター・ピロリ菌由来の新規抗原、抗原組成物およびピロリ菌抗体の検出方法。

開放特許情報番号
L2009001615
開放特許情報登録日
2009/3/14
最新更新日
2020/8/18

基本情報

出願番号 特願2007-074807
出願日 2007/3/22
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 特開2008-189648
公開日 2008/8/21
登録番号 特許第5250812号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 ヘリコバクター・ピロリ菌由来の新規抗原、抗原組成物およびピロリ菌抗体の検出方法。
技術分野 有機材料
機能 検査・検出
適用製品 ヘリコバクター感染症の血清抗体診断法
目的 日本人、さらにはアジア人の血清中のヘリコバクター・ピロリ抗体に特異性の高い抗原蛋白質を含有する抗原組成物の提供。
効果 本技術によれば、日本人の血清中のHP抗体を測定した場合、アメリカ人由来の分離菌から得られる抗原組成物での測定に比して、高感度で特異性の高い検出が可能となり偽陰性を減少させることができる。
技術概要
 
この技術では、複数の異なる疾患の日本人から分離したピロリ菌株から得られた高分子蛋白質、具体的には、(A)ヘリコバクター・ピロリ菌から抽出され、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で約100kDaの分子量(MW)を示す、細胞毒素関連蛋白(CagA)の一部である蛋白質、(B)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で約100kDaの分子量を示し、等電点及び分子量に基づく二次元電気泳動で81kDa〜125kDa間に3つ以上に分離され、ウレアーゼ活性を示さない蛋白質、(C)さらに、(A)の蛋白質がアミノ酸配列のN末端から990番目以降のアミノ酸が欠落した細胞毒素関連蛋白(CagA)であること、このCagAの一部は、抗原組成物の製造工程で生成することを見出した。ここで、本技術の組成物は、培養液から分離したピロリ菌を、アルキルグルコシド系界面活性剤を含有する緩衝液で処理し、可溶化された抽出物を、ゲル濾過クロマトグラフィーに供し、高分子画分を得、画分を濃縮・脱塩して得られるものである。
リサーチツールの分類 生体関連物質、方法・プロセス
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

アピール内容 本発明の抗原組成物を使用して、日本人の血清中のピロリ菌抗体を測定した場合、高感度で特異性の高い検出が可能となり偽陰性を減少させることができ、ピロリ菌感染症の診断、特に日本人を含めた東アジア人のピロリ菌感染症の診断に有用である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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