安定同位体標識芳香族アミノ酸、その標的蛋白質への組み込み方法並びに蛋白質のNMR構造解析方法

開放特許情報番号
L2009001410
開放特許情報登録日
2009/3/14
最新更新日
2022/9/1

基本情報

出願番号 特願2005-515191
出願日 2004/11/1
出願人 国立研究開発法人科学技術振興機構
公開番号 WO2005/042469
公開日 2005/5/12
登録番号 特許第5019280号
特許権者 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 安定同位体標識芳香族アミノ酸、その標的蛋白質への組み込み方法並びに蛋白質のNMR構造解析方法
技術分野 化学・薬品、食品・バイオ
機能 材料・素材の製造、検査・検出
適用製品 安定同位体標識芳香族アミノ酸、その標的蛋白質への組み込みシステム並びに蛋白質のNMR構造解析システム
目的 従来の均一標識アミノ酸残基がNMR解析を困難にする最も大きな理由であった芳香環NMRシグナルの複雑さを取り除き、その感度を著しく向上させることができる安定同位体標識芳香族アミノ酸を提供する。また、主鎖シグナルの連鎖帰属を環部分にまで展開するための標識パターンをもった芳香族アミノ酸を提供する。また、安定同位体標識アミノ酸で構成される標的蛋白質の調製方法を提供する。また、一層感度の向上した蛋白質のNMR構造決定方法を提供する。
効果 蛋白質中のアミノ酸残基を重水素標識することで双極子相互作用を低減させることから、芳香環上のプロトン及びその近傍にあるプロトンのシグナルの測定感度が向上する。また、主鎖シグナルの連鎖帰属を環部分にまで展開することが可能になり芳香環シグナルの配列特異的帰属が可能になる。
技術概要
アミノ酸残基に結合するフェニル基の炭素原子が↑1↑3Cであり、フェニル基を構成する残り5つの炭素原子のうち2〜4個の炭素原子が↑1↑2Cであり、これに重水素が結合し、残りの炭素原子が↑1↑3Cであって、これに水素原子が結合している安定同位体標識フェニルアラニンや、アミノ酸残基に結合するフェニル基の炭素原子が↑1↑3Cであり、フェニル基のヒドロキシル基(OH基)に結合する炭素原子が↑1↑2C又は↑1↑3Cであり、フェニル基を構成する残り4つの炭素原子のうち2〜4個の炭素原子が↑1↑2Cであり、これに重水素が結合し、残りの炭素原子が↑1↑3Cであって、これに水素原子が結合している安定同位体標識チロシンなどを提供する。図1は用いるのが好ましい安定同位体標識脂肪族アミノ酸を示す。また、安定同位体標識芳香族アミノ酸の標的蛋白質への組み込み方法であって、無細胞蛋白質合成により組み込む安定同位体標識アミノ酸の標的蛋白質への組み込み方法である。また、この安定同位体標識アミノ酸を標的蛋白質に組み込みNMRスペクトルを測定して構造解析することを含む蛋白質のNMR構造解析方法である。
リサーチツールの分類 生体関連物質、方法・プロセス
実施実績 【無】   
許諾実績 【有】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 NMRスペクトル解析の精度が向上する。また、NMRスペクトル解析の解析時間を短縮することができる。また、芳香環プロトンの関与したNOEの収集が可能となり、従って蛋白質コア部分の立体構造決定がより精密に可能となる。
改善効果2 芳香族アミノ酸残基側鎖シグナルを利用した構造決定、構造情報の取得が可能になり、蛋白質の標識アミノ酸残基近傍の詳細な構造情報を入手することが可能になる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【有】   
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