疎水性ポリマー膜を有する電気泳動用支持体及びそれを用いた泳動分離方法

開放特許情報番号
L2009000782
開放特許情報登録日
2009/2/20
最新更新日
2015/9/28

基本情報

出願番号 特願2008-283318
出願日 2008/11/4
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2009-265078
公開日 2009/11/12
登録番号 特許第5152862号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 疎水性ポリマー膜を有する電気泳動用媒体及びそれを用いた泳動分離方法
技術分野 有機材料、食品・バイオ、生活・文化
機能 材料・素材の製造、検査・検出、安全・福祉対策
適用製品 電気泳動用支持体、膜電気泳動法、タンパク質またはムコ多糖の分離方法、タンパク質またはムコ多糖の分離用キット、糖タンパク質またはムコ多糖中の糖鎖構造の解析、糖鎖構造の解析用キット
目的 従来の電気泳動法は、スループット性に欠け、臨床での診断法としての応用は困難であり、また、転写効率に起因する定量性の低下、或いはムチン様糖タンパク質及びプロテオグリカン型糖タンパク質の糖鎖構造情報を得ることができない等の問題があった。そこで、マーカー探索や臨床現場での疾患診断に利用できる簡便なタンパク質またはムコ多糖の分離・分析法を提供する。
効果 この方法は、タンパク質固定化に用いられる疎水性の高いポリマー上でタンパク質、糖タンパク質或いはムコ多糖を泳動分離できることから、転写の工程を省略することができ、従来法に比べて分析のスループットが向上する。また、迅速・簡便であり、抗体染色や糖鎖解析も可能であるため、タンパク質、糖タンパク質或いは多糖上の疾患関連糖鎖を指標とする診断キットへの応用が期待できる。
技術概要
この電気泳動用支持体は、疎水性ポリマー膜全面に親水性のポリマーを塗布する、或いは疎水性ポリマー膜を親水性のポリマー溶液中に浸漬する等により、疎水性ポリマー膜上に親水性ポリマーからなる層を形成してなる。親水性ポリマーとしはポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレート等が、また疎水性のポリマー膜としてはポリビニリデンジフルオリド、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。この電気泳動用支持体はタンパク質またはムコ多糖の分離用として好適に用いられる。検体中から分離された膜上のタンパク質に一次抗体として抗タンパク質抗体を反応させた後、酵素により標識した二次抗体を反応させ、発色試薬を用いてタンパク質を分離検出する。また、検体中から分離された膜上の糖タンパク質またはムコ多糖の糖鎖を過ヨウ素酸により酸化した後、色素を標識したアミン誘導体を反応させて糖タンパク質またはムコ多糖を分離検出する。電気泳動用支持体を備えるタンパク質またはムコ多糖の分離用キット、糖鎖遊離用キット、あるいは糖鎖構造解析用キットが提供される。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2023 INPIT