植物における糖鎖構造の改変方法及びその植物体

開放特許情報番号
L2009000158
開放特許情報登録日
2009/1/9
最新更新日
2015/9/25

基本情報

出願番号 特願2008-222961
出願日 2008/8/30
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2010-051297
公開日 2010/3/11
登録番号 特許第5435535号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 植物における糖鎖構造の改変方法及びその植物体
技術分野 食品・バイオ
機能 材料・素材の製造、安全・福祉対策
適用製品 植物における糖鎖構造の改変植物体
目的 植物におけるN−結合型糖鎖へのフコース修飾を減少、抑制させる方法、このフコース修飾を減少、抑制した植物形質転換体等を提供する。
効果 アレルゲンとなり得るフコース修飾が除去された糖蛋白質等の生産が可能となり、植物で生産させた医療用糖蛋白質の臨床応用が可能となる。
技術概要
糖ヌクレオチドの一種であるGDP−フコースの合成に関与する酵素をコードする遺伝子発現を抑制する遺伝子断片を挿入した植物形質転換用ベクターを、植物体もしくは植物細胞に導入して該植物の形質転換を行うこと、あるいは、GDP−フコースの合成に関与する酵素をコードする遺伝子発現を抑制する遺伝子断片を挿入した植物ウイルスベクターを、植物体もしくは植物細胞に感染させることにより、GDP−フコース合成酵素遺伝子の発現を抑制して、植物における植物型のN−結合型糖鎖へのフコース修飾を減少、抑制する糖鎖構造の改変方法である。遺伝子断片として、酵素をコードする遺伝子のDNA配列、DNA配列の変異体、アレル、バリアント、又はホモログに相当するDNA配列、あるいは、遺伝子と50%以上の相同性を持つDNA配列を用いる。糖ヌクレオチドGDP−フコースの合成に関与する酵素をコードする遺伝子の転写、翻訳を、PTGS、ウイルス誘導ジーンサイレンシング(VIGS)、又はTGSにより阻害し、植物細胞内におけるGDP−フコース量を減少させることにより、糖蛋白質糖鎖、糖脂質糖鎖、オリゴ糖、多糖等を含む糖鎖へのフコース修飾を減少・抑制させる。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 植物における糖蛋白質N−結合型糖鎖へのフコース修飾を減少、抑制させた植物形質転換体を調製し、提供できる。
改善効果2 植物形質転換体を宿主として利することにより糖蛋白質の糖鎖構造を改変した糖蛋白質を合成することが可能となる。又、この植物形質転換体を利用することで、生体内に投与した際にアレルゲンになる可能性がある植物特有のフコース修飾を減少、抑制した糖蛋白質を生産することが可能となる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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