出願番号 |
特願2006-196691 |
出願日 |
2006/7/19 |
出願人 |
福井県 |
公開番号 |
特開2008-028523 |
公開日 |
2008/2/7 |
登録番号 |
特許第4724849号 |
特許権者 |
福井県 |
発明の名称 |
誘電体ケーブルおよび導波管 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
誘電体ケーブルおよび導波管 |
目的 |
可撓性がない金属製導波管を代替し、かつ高周波においても伝送損失が小さい、低価格の伝送線路を実現する。 |
効果 |
誘電率の異なる繊維材料を組み合わせることで、局所的に誘電率の異なる領域を配設することが可能で、簡単に伝送線路断面内での誘電率分布を制御できるので、電磁界の伝搬モードを固定することが可能になる。伝搬モードの固定化は、伝送線路に取り付けるコネクタの設計が容易になり、伝送線路とコネクタの接続点での電磁界の反射損失の低減が図られる。また、繊維束は柔軟性があり、ケーブルや導波管としたときの敷設が容易になることで、高周波利用設備の設置面積の縮小が可能になることや工期の短縮などで、設備全体の建設コスト低減につながる。 |
技術概要
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図1は、典型的な誘電体ケーブルの断面図である。図1の誘電体ケーブルは、その断面構造が二層の異なった誘電率をもつ繊維束からなり、内側層を構成する繊維束の等価的な誘電率は、外側層の等価的誘電率よりも大きい。図1の誘電体ケーブルは、小さな変形で簡単に電磁界の伝搬モードが変化する。この点を改善するため、図2のように、ε↓r↓3、ε↓r↓4なる比誘電率を持つ糸3、糸4からなる繊維束を、断面内で局所的に配設することにより伝播モードを固定することができる。図2の局所的に配設した繊維束の領域は、その領域の面積や材質、伝搬する電磁界の周波数により、一箇所または複数にすることができる。図3は、基本的な誘電体ケーブルを導波管とした例で、繊維束の外側に金属層5を配設することで得られる。繊維束からなる誘電体層は、図2のような局所的に誘電率が異なる領域を設けた断面構造とすることは、電磁界の伝搬モードを固定するために有効である。図4は、図3の内側の層をなくし単一の層からなり、電磁界の伝搬モードを固定するために局所的に誘電率の異なる領域を配設した導波管である。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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