繊維束の開繊方法と、その方法に使用する装置

開放特許情報番号
L2009000023
開放特許情報登録日
2009/1/9
最新更新日
2019/10/3

基本情報

出願番号 特願2006-518512
出願日 2004/7/7
出願人 福井県
公開番号 WO2005/002819
公開日 2005/1/13
登録番号 特許第4740131号
特許権者 福井県
発明の名称 繊維束の開繊方法と、その方法に使用する装置
技術分野 機械・加工、繊維・紙
機能 機械・部品の製造
適用製品 繊維束の開繊方法に使用する装置
目的 構成繊維が幅方向へ平行かつ一様な密度に整列した状態の高品質な開繊繊維束および開繊糸シートを高能率に製造することができる合理的な繊維束の開繊方法と、その方法を有利に実施することができる開繊装置を提供する。
効果 隣接する各々の繊維束側辺の繊維同士が平行かつ一様な密度で接線状態に寄り添った状態の理想的な拡幅開繊繊維束を高能率に製造することができる。また、繊維束単位で各々を開繊して開繊繊維束を製造する場合においても、また複数条の繊維束から成る繊維束群の隣接する繊維束側辺の繊維同士が平行かつ一様な密度で接線状態に寄り添った状態の理想的な広幅の開繊繊維シートを製造する場合においても高能率に開繊処理を行うことができる。
技術概要
図1は繊維束の開繊方法に用いる装置を側面から見た機構説明図、図2は図1の装置を上方から見た機構説明図、図3の[a]、[b]は張力与除機構の動作に応じて流体通流部を通過する繊維束に及ぶ緊張・弛緩の影響を説明するために示したモデル図、である。給糸体11又は給糸クリールから繊維束Tmを送り出す一方、この繊維束Tmに緊張と弛緩との張力変化を交互に連続させ、こうして張力変化を伴いながら移動する繊維束Tmを、その移動進路に沿って数珠繋ぎに配設された流体通流部31aから成る流体通流開繊機構3に架線状態で順々に移動させ、これらの流体通流部31aを移動する際に繊維束Tmが流体との接触抵抗によって流体通過方向へ撓曲され、かつ、接触抵抗を受けて繊維結束が弛められて形成された繊維束Tmの間隙に流体を通過させて開繊作用を履歴させ、張力変化と流体通過との相互作用によって繊維束Tmを拡幅開繊させる。張力与除機構4は、流体通流開繊機構3の下流に一定間隔をもって水平配置された前後1対の支持ロール41と41との間に配設されている。開繊された繊維束つまり開繊繊維束Tsは、引取り機構5により引取られる。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【有】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 緊張・弛緩・緊張・弛緩・…と交互に張力変化する開繊繊維束に対して、幅方向への直線的な進退摩擦を付与する方法を採用しているため、開繊繊維束を製造する場合でも、広幅の開繊繊維シートを製造する場合でも、繊維損傷が少なくて、しかも繊維の均一分散性の良い開繊繊維束や開繊糸シートを得ることができるのであり、FRPやFRTP成形品などの補強基材として使用するに足るだけの十分に広幅で、構成繊維の間にも高粘度の溶融熱可塑性樹脂を円滑かつ一様に含浸させ得る樹脂浸透性の優れた良質の開繊シートを安価に提供することが可能となる。
改善効果2 炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、ポリオキシメチレン繊維、アロマティック・ポリアミド繊維などから成る高強度繊維束を省スペースに効率的に拡幅開繊することができるので、得られる開繊繊維束の製造コストは安価となり、製品自体は良質であるので、経済的にも非常に有利である。
アピール内容 中部イノベネット 「産業の芽」の関連リンク

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【有】
国外 【有】   
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