感圧センサーシート

開放特許情報番号
L2009000022
開放特許情報登録日
2009/1/9
最新更新日
2019/10/3

基本情報

出願番号 特願2005-102369
出願日 2005/3/31
出願人 福井県
公開番号 特開2006-284276
公開日 2006/10/19
登録番号 特許第4273233号
特許権者 福井県
発明の名称 感圧センサーシート
技術分野 その他
機能 材料・素材の製造、検査・検出
適用製品 感圧センサーシート
目的 繊維構造体の圧縮および圧縮回復の弾性特性の原理を利用して圧力を検知することにより、繊維構造自体が保有する柔軟性および薄層化等の任意の形状付形性が可能となり、連続的圧力の検知および圧力分布の時間的変化の計測が可能なセンサー機能と施工性および加工性に優れた特性を併せて保有することが可能となる、2次元平面内での圧力の検知、圧力分布の測定およびそれら圧力の時間的変化の計測に使用する感圧センサーシートを提供する。
効果 多層構造シートを押圧したとき、多層構造の上面部および下面部を一定間隔に保つ連結部が圧縮され、上面部および下面部に配置した導電糸が接触する。この時両面の導電糸間の電気抵抗が変化し、この電気抵抗変化を検知することで多層構造シート表面への圧力が検知できる。また、除圧後には多層構造繊維構造体の圧縮回復特性により上面部の導電糸と下面部の導電糸がすみやかに離隔した状態に戻るため、圧力の変化を正確かつ迅速に検知することができる。
技術概要
図1では、多層構造シートの繊維構造体として図2の組織図の平風通織りの重組織織物を使用する。たて糸にポリエステル仮撚加工糸(110dtex)、よこ糸にナイロンモノフィラメント(156dtex)を使用し、導電糸にはポリウレタン繊維(470dtex)に銅の金属繊維(Φ=0.1mm)を螺旋状に巻き付けたカバーリング加工糸を使用し、レピア織機を使用して感圧センサーシートを製織する。上面部1に導電糸3を8mm間隔でストライプ状に10本配列させ、下面部2には上面部1の導電糸3と繊維軸が直交する方向に導電糸4を8mm間隔で10本配列させて感圧センサーシートを製織している。図3は、図1の2重組織織物の断面拡大図であり、2重組織織物の上面部5および下面部6は連結部10で連結し、上面部5および下面部6を構成する導電糸以外のたて糸は連結部10にて上面部5から下面部6(もしくは下面部6から上面部5へ)へ配置される部面が入れ替わっている。感圧センサーシートを構成するたて糸は連結部10にて拘束されるために糸素材が保有する剛性により、上面部5および下面部6の間に一定間隔の空間7を構成する役割を果たしている。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【有】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 感圧センサーシートは、シートを構成する多層構造繊維構造体の製造時に導電糸を同時に製織、製編もしくは縫製するため圧力センサーとシートが一体化した構造となり、取り扱いが容易である。この感圧センサーシートは織物および編物等の繊維構造体にて構成されるために繊維構造体の特性である柔軟性と伸縮性を有しており、柔軟立体物の曲面に沿って張り合わせることができるなど加工性・施工性に優れる。
改善効果2 圧力分布測定装置は、圧力を検知する機能だけでなく、感圧センサーシート平面上の圧力分布およびその経時変化計測を行うことも可能である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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